Lenovoとの携帯電話事業統合を検討していたNECがスマートフォン事業から撤退することが報じられました。
NEC、スマホ撤退へ レノボとの携帯統合見送り :日本経済新聞
日本経済新聞社の報道によると、NECがLenovoと交渉していた携帯電話事業の統合が見送られる見通しだそうです。
これはパソコン事業同様、NECがLenovoに半分以上の出資を望んでいたものの、条件が折り合わなかったことを受けたもの。
NECは独力での事業維持を困難と判断し、NECだけでなくCASIOブランドを含めたスマートフォンの新規開発を凍結する方針で、今後はフィーチャーフォン事業に特化し、収益改善を図るとされています。
ちなみにNECの携帯電話事業のシェアは2001~2004年度に「N503i」などで絶頂を迎えていましたが、スマートフォンへのシフトが本格化した2010年度以降は急速に下落。2012年度は8位と、風前の灯火となっています。
・NECの携帯電話事業シェア
1位(2001~2004年度)→3位(2005年度)→4位(2006年度)→5位(2007年度)→3位(2008年度)→4位(2009年度)→4位(2010年度)→7位(2011年度)→8位(2012年度)
・12:20追記
NECが報道内容に対して、自社で発表したものではなく、決定した事実が無いとコメントを発表しています。
本日、当社の携帯電話端末事業に関する一部報道がありましたが、当社として発表したものではありません。
市場が急激に変化する中で当社は様々な検討を行っておりますが、報道された内容について決定した事実はありません。
しかし2013年夏モデルとしてリリースしたのがNTTドコモ向けの「MEDIAS X N-06E」1機種のみで、しかもツートップのあおりを受けて販売台数は1万台前後という現状を考えると、少なくとも単独で事業を続けるのが困難という部分については間違いないのではないか……と考えざるを得ません。
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