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「Xperia Z2」は本当に買いなのか、搭載されたプロセッサ「Snapdragon 801」から紐解いてみた

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先ほど行われたソニーのカンファレンスで発表された新フラッグシップモデル「Xperia Z2」に採用されたプロセッサ「Snapdragon 801」を解説します。
カメラだけでなく画質・音質にまでアップデートが施され、マイナーチェンジの枠を超えた感のある「Xperia Z2」ですが、搭載されたプロセッサから買うべきかどうかを考えてみるのもいいのではないでしょうか。

◆「Snapdragon 801」とは?
現地時間の2月23日にクアルコムが発表した新型プロセッサ。携帯各社が発売した2013年冬モデルのAndroidスマートフォンの大半に搭載されていた「Snapdragon 800(クアッドコア、2.3GHz)」の後継にあたります。
CPUは「Krait 400」の4コア、GPUは「Aderno 330」と、Snapdragon 800に非常に近い構成ですが、カメラで撮影された画像をさらに高速に処理できるようになったほか、SDメモリカードでの転送速度も高速化。

従来はメーカー各社が提供する専用のチップセットで提供されていた高品質な画像処理を単独で実現したほか、処理能力を示す最大クロック数もSnapdragon 800の2.3GHzから2.5GHzに。「Xperia Z2」に新たに搭載された4K動画撮影機能は画像処理能力などの向上による部分が大きいとみられます。

なお、Snapdragon 801は中国で人気のデュアルSIMをサポートし、型番は「MSM8974AC」となります。
◆ただし今年の本命は「Snapdragon 805」
このように画像などの処理能力が大きく向上した「Snapdragon 801」ですが、残念ながらその型番の示す通り、あくまでもマイナーチェンジモデルという位置付け。2014年の本命はクアルコムが昨年11月に発表した「Snapdragon 805」となります。
Snapdragon 805と800の比較。Snapdragon 805のCPUは最大2.7GHz駆動で、Aderno 420 GPUによってグラフィック性能は40%向上。もちろん4Kコンテンツにも対応し、HEVC(H.265)形式動画のハードウェアデコードも可能。高画質動画を低消費電力で再生できるなど、1世代上のプロセッサであることが分かります。

さらにSnapdragon 805はUE Category 6対応で、下り最大300MbpsのLTEに対応するほか、新搭載の「duplexing modes」では大手3社が提供している「FDD-LTE」とAXGPやWiMAX 2+が互換性を持つとされる「TD-LTE」の両方でキャリアアグリゲーション技術を用いた40MHz幅での通信が可能になるなど、大幅なアップデートが行われる予定です。
「Snapdragon 805」発表当初は2014年前半登場予定とされていたにもかかわらず、このタイミングでフラッグシップモデル向けに「Snapdragon 801」がリリースされたということは、1世代前のSnapdragon 600、800のように、2014年夏モデルまでは801、秋冬モデル以降に805が搭載される可能性が浮上したことになります。
そして秋冬モデルとしてSnapdragon 805を搭載したXperiaシリーズが登場した場合、そのモデルは当然処理能力だけでなく、Z2で強化された部分をさらにブラッシュアップしたものになると考えられるわけですが、今年もスマホ買うタイミングには悩まされることになりそうです。

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