日本の携帯電話事業に大きく携わり、イー・アクセスを立ち上げたことでも知られる千本倖生氏が辞任することが発表されました。
取締役の辞任に関するお知らせ|お知らせ|イー・アクセス
イー・アクセスのプレスリリースによると、同社とウィルコムが2014年6月1日に合併する準備が滞りなく進んでいることを受け、千本倖生氏が3月31日付けで名誉会長および取締役を辞任したい旨の申し出があり、受理されたそうです。
千本氏は日本電信電話公社(現在はNTT)出身で、1984年に京セラの稲盛和夫会長と第二電電(DDI、KDDIの母体の1つ)を立ち上げただけでなく、社内ベンチャーとしてDDIセルラー(auの母体の1つ)やDDIポケット(現在はウィルコム)を設立するなど、携帯電話事業に従事。
第二電電の副社長にまで上りつめたものの職を退き、1999年にはイー・アクセスを創業。そして2005年にイー・モバイルを立ち上げたという、とんでもない人物です。
なお、千本氏が立ち上げたイー・モバイルは2007年にW-CDMA(HSDPA)を用いた定額制の高速モバイルインターネットサービスをいち早く国内で提供。
2年後にスタートした「UQ WiMAX」などと激しい争いを繰り広げることで、日本のモバイルインターネットの普及を大きく後押ししたことを考えると、その功績は非常に大きいと思われます。