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「7台セット販売」の異常事態、イー・モバイルがえげつない叩き売りを敢行中

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携帯電話業界が最も盛り上がる春商戦まっただ中の昨今。NTTドコモやKDDI、ソフトバンクの大手3社は他社からの乗り換え(MNP)を優遇する学割キャンペーンでの顧客獲得に血道を上げていますが、そんな中、イー・モバイルが「ありえない」売り方をしています。

◆複数台のセット売りが当たり前になっているイー・モバイル
イー・モバイルショップ各店舗の公式Twitterでは、イー・モバイルのスマートフォン「STREAM X GL07S」やモバイルルーター「Pocket WiFi GL09P」に加え、ソフトバンクモバイルの回線を利用した「ARROWS S EM01F」やテレビ機能付きフォトフレーム「PhotoVision TV 202HW」などを2~3台まとめてセット売りするセールが展開されています。


3台セットでも十分インパクトはありますが、もう一歩踏み込んだのが4台、5台といったセット販売。「スマホ2台+モバイルルーター2台」「同じスマートフォンを3台+さらにスマホ1台とルーター1台」など、核家族化が進んだ昨今、家族全員で1台ずつ使っても十分賄える内容です。


◆まさに複数台販売の頂点、極めつけとなる「7台セット」も
そして極めつけがこれらの7台セット。「ARROWS S EM01F」「STREAM X GL07S」を3台ずつ、「Pocket WiFi GL09P(またはGL10P)」を1台という内容で、もはや何に使うのか分からない事態に。さすがにここまで来るとバラマキと言わざるを得ない、えげつない売り方ではないでしょうか。

こちらは「ARROWS S EM01F」3台に「STREAM X GL07S」「Pocket WiFi GL09P」「Pocket WiFi GL06P」「Sony Ericsson mini S51SE」をセットにしたもの。ちなみにこれらのセット販売は決して法人契約向けに提供されているものではなく、個人向けであることを考慮すると、どれだけものすごい状況なのかが分かると思われます。

◆ソフトバンク本体の純増を後押しする側面もある今回の叩き売り
このように類を見ないセット販売&叩き売りっぷりのイー・モバイルですが、よくよく見ると面白いのが「ARROWS S EM01F」が高い確率でセール対象製品となっている点。
2013年8月に発売されたEM01F。背面にイー・モバイルロゴがあしらわれた部分以外、ソフトバンクの「ARROWS A 201F(2013年2月発売)」とすべて同じスペックで、「売れ残った201Fに多少手を加えただけじゃ……?」とすら思わせるモデルです。

ちなみに同モデルはソフトバンクの回線を利用する「EMOBILE 4G-S」契約となり、同じ契約内容の「Nexus 5」同様、電気通信事業者協会(TCA)ではソフトバンクモバイル側の契約にカウント。つまり3台セットなどで叩き売れば売るほどソフトバンクが純増することになるわけです。
また、同じソフトバンク傘下のウィルコムでも「MOTOROLA RAZR M 201M」や「HONEY BEE 201K」といったソフトバンクの2012年冬~2013年春モデルを処分価格で販売。

これらのモデルやEM01Fのベースモデル「201F」はソフトバンクオンラインショップでもほぼ取り扱いを終了しているため、イー・モバイルやウィルコムはソフトバンクで売れ残ったスマートフォンをソフトバンク本体ができない方法で売る役割を担うようになっている感があります。
イー・アクセスが6月に「通信業界のLCC」をうたっていたウィルコムを吸収合併することを考えると、新会社も低価格路線でNTTドコモやKDDIの牙城を切り崩しにかかると思われるわけですが、一方で「2~3台のセット売りは当たり前、最大7台をセットでどうぞ」といった売り方に違和感を覚える人も少なくないはず。
携帯電話契約数が日本の人口を上回った(2014年1月末現在、大手3社のみで1億3713万8100)今もなお携帯電話会社の実力を測る指標が純増数であることが一因だと思われる今回の叩き売りラッシュ。このままなし崩し的に果てしないバラマキ合戦へと移行していくのでしょうか。

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