財布に収まるコンパクトさと、専用クレードルで充電した時のような急速充電を実現し、そして何より厄介なケーブルが不要という、夢のようなモバイルバッテリーが開発されました。
これが「LithiumCard」。53.98mm×85.60mm、厚さ5.5mm(クレジットカード5枚分)の極薄バッテリーです。
財布に収まるコンパクトサイズ
Galaxy S4やiPhoneと比較しても極小なのが分かります。
本体にスマートフォンを充電するためのmicroUSBコネクタ(Lightningコネクタ版もラインナップ)と、USB-ACアダプタやノートパソコンに直接刺して本体を充電するためのUSBコネクタを搭載。
使い方は他のモバイルバッテリーと全く同じ。
さらに本体を充電しつつモバイルバッテリーを充電できるという荒技にも対応。独自の高速充電技術「HyperFET drive」により2A以上を安定して供給可能。1分間に1%の速度で高速充電できるよう設計されています。
この手の内蔵ケーブルは強度が低く、バッテリー本体よりも先にケーブルが使い物にならなくなることも多いのですが、ケーブルに同じ重さの鋼鉄の約5倍の引っ張り強度があり、軽くて伸びにくく、熱や摩擦、衝撃にも強いケブラー(Kevlar)繊維を採用することで、1kgの過重に耐えられるようになっています。
さらにNanoStik Padによってスマートフォン本体にLithiumCardを直接取り付け可能。
エヴァンゲリオンの電源ケーブルのごとく、ケーブルの取り回しに悩まされていた今までのモバイルバッテリーとは異なり、別途ケーブルを持ち歩く必要も無く、快適に利用できるのがLithiumCardの特徴です。
現在LithiumCardは開発資金の寄付を募っていますが、3万ドルの目標に対し、2014年3月3日現在4万5000ドルほどが集まるなど、順調に推移しています。
ちなみに気になるLithiumCardの容量は1200mAh。大容量化が進んだ最近のスマートフォンでは半分程度しか充電できない計算ですが、ケーブルの取り回しに悩まされず、スマートフォン本体に貼り付けて急速充電できるというのは非常に魅力的。「小旅行の時は大容量のモバイルバッテリー、普段使いではLithiumCard」といった使い方をしてみるのも面白いかもしれません。
LithiumCardの魅力がよく分かるムービーは以下から。
LithiumCard – How it works – YouTube
Indiegogo Campaign: LithiumCard – The HyperCharger by LinearFlux – YouTube
LithiumCard – Rechargeable Hypercharger Lifestyle – YouTube