かつてWindows Mobileでモバイル分野の最先端をひた走っていたにもかかわらず、気が付けばiOSやAndroidの後塵を拝しているマイクロソフトですが、失地回復のために思い切った手段を執ったことが明らかになりました。
Microsoft offers Windows Phone OS free to Indian players – The Times of India
インドメディア「The Times of India」が複数の業界関係者の話として報じたところによると、少なくとも同国の携帯電話メーカー2社に対し、マイクロソフトがWindows Phoneのライセンス料を免除し、無料提供に踏み切ったことが報じられています。
なお、ライセンスを無料で提供されたとみられるメーカーは「Lava」「Karbonn」の2社で、いずれも数ヶ月以内に新機種を発売する見通し。すでにAndroidスマートフォンを提供しているメーカーにもかかわらず、あえてWindows Phoneに参入した背景には、マイクロソフトと行われた交渉があるとみられます。
ちなみに携帯電話メーカーがWindows Phoneへ新規参入することがどれだけ難しいのかが一目で分かるのがこのグラフ。2013年11月時点のシェアはNOKIAが全体の9割を占め、HTCやSamsung、Huaweiといった世界で活躍する各社すら残り1割を分けあうしかない事態となっています。
12億人という、中国に次ぐ圧倒的な人口を抱えるインド。新興国を中心に安価なスマートフォンを提供することでシェア増加を目指すマイクロソフトにとって重要な市場ですが、今後はライセンス料の代わりに各種サービスで収益化を目指すモデルへシフトするといった転換を迎えるのでしょうか。