JR東日本のICカード式乗車券「Suica(スイカ)」の乗降履歴などが乗客に説明の無いまま販売されていたことが明らかになりました。
Suica履歴、販売していた…乗客に説明せず : 社会 : YOMIURI ONLINE(読売新聞)
各社の報道によると、JR東日本は4300万枚が発行されているICカード式乗車券「Suica」で得られた利用情報について、今月から「ビッグデータ」として販売しています。
これはJR東日本から有償でデータ提供を受けた日立製作所が分析を行い、駅周辺への出展や広告掲載を検討している企業へ年間500万円からの価格で販売するというもの。
分析されるデータはSuica定期券などを購入した際に登録された氏名や連絡先など個人情報を除く「利用者の年齢」「性別」「乗降駅」などで、首都圏のおよそ1800の駅がどのように利用されているか割り出すとのこと。
年齢と性別、乗降駅だけでもほかのサービスなどと組み合わせれば個人を特定できかねない同サービスですが、利用者に対しての説明はなく、2013年7月19日11時30分現在、Suicaの公式ページにも記載はありません。
しかしJR東日本公式ページの「個人情報の取り扱いに関する基本方針」では「当社は、業務の受委託に伴い、業務の受委託先に必要な範囲で当社が取得した個人情報を提供することがあります」という一文とともに、以下のような記載があり、今回の措置はここに則ったものと考えられます。
[6]鉄道事業に関する市場調査その他の調査研究のため
[7]鉄道事業に係る経営分析のため
・関連記事
「鉄道ファンが子どもを取り上げ、母親に土下座させた動画」が公開される | BUZZAP!(バザップ!)
鉄道系ICカードの相互利用開始が正式発表、PiTaPaのみ電子マネーによるショッピング非対応に | BUZZAP!(バザップ!)
「暴走」する一部の鉄道ファン、その実態がよく分かる動画 | BUZZAP!(バザップ!)
(関連リンク、拡大画像を参照できるオリジナルの記事はこちらです)