Appleが自社製のベースバンドチップを開発することが明らかになりました。
Apple reportedly to develop baseband chips for iPhones in house, say sources
台湾メディア「DIGITIMES」の報道によると、Appleは2015年に発売されるiPhone向けのベースバンドチップを開発するために、R&Dチームの立ち上げを計画しているそうです。
ベースバンドチップは3GやLTEなどのデータ通信を処理するモデムに相当するもので、現在はシェア50%以上を占めるクアルコムがAppleへ供給。
自社開発を進めることでクアルコムへ依存せずに済むほか、世界中のさまざまな通信方式に対し、柔軟に対応できるようになることなどが期待できます。
なお、複数の関係者が「Apple A7」などのアプリケーションプロセッサとベースバンドチップを統合したチップの開発についても示唆していますが、現状では統合は行わないという見方が優勢とのこと。
ベースバンドチップをめぐってはNVIDIAがアプリケーションプロセッサを統合した「Tegra 4i」を開発したものの、採用するメーカーが少なく、苦戦を強いられているほか、富士通が主導的役割を担ってNTTドコモやNECと開発を進めていた国産チップも頓挫。
アプリケーションプロセッサともども、クアルコム1強状態が続いているわけですが、はたして潮目は変わるのでしょうか。