2013年夏に発生した西日本の極端な高温や東北地方の多雨、そして最近では突然の豪雪など、平年から大きくかけ離れた異常気象が問題となりつつある昨今ですが、中国の大気汚染が原因であることが最新の研究結果によって明かされました。
China’s air pollution leading to more erratic climate for US, say scientists | Environment | theguardian.com
イギリスの大手新聞「The Guardian」紙が報じたところによると、テキサス州、カリフォルニア州とワシントン州のチームで構成されたアメリカの研究者たちが、中国の大気汚染が太平洋における強い低気圧や降雨量の増加、温暖化に影響していると全米科学アカデミーで発表したそうです。
研究者たちはコンピュータモデルから、中国国内の自動車や石炭火力発電所などから発生した微細な汚染物質が世界規模で気候に影響を与えていることを解明。最終的にはアメリカ国内で異常気象を引き起こしているとしています。
太平洋を越えたアメリカにすら影響を与えているということは、中国にほど近い日本で近年発生している異常気象の原因もおのずと見えてくるわけですが、中国では諸外国の例を踏まえて「大気汚染の解決には30年が必要」という見方を3月に発表。
さらに国内にある74都市のうち、実に71都市が大気汚染基準を満たしていないことが判明するなど、非常に深刻なのが現状で、一朝一夕には解決できないことが分かります。
なお、気象庁の公式ページでは近年発生した異常気象についてまとめられています。
気象庁 | 日本の異常気象