KDDIがシニア層などを意識して展開している携帯電話「URBANO」シリーズ。スマホ版でも独自ホームメニューや、会話を聞き取りやすい「スマートソニックレシーバー」を備えるなど、使い勝手を向上させてきましたが、auの2014年夏モデルとして登場した「URBANO L03」は、ついに1つの完成形となりました。
「URBANO L03」本体。画面が震えることでスピーカーの位置を気にする必要が無く、相手の声がクリアに聞こえる京セラ独自の「スマートソニックレシーバー」を採用した約5.0インチフルHD(1980×1080)液晶を搭載。なお、今回のモデルは従来と異なり、Snapdragon 801 MSM8974AB、2GB RAMを備えるなど、最先端の性能を実現しています。
背面カメラは1300万画素。端末側面のカメラキー(シャッターキー兼用)長押しでカメラを起動でき、素早く撮影できるほか、夜景と人物をそれぞれ撮影して合成することで夜景も人物もきれいに見える「夜景ポートレート(夜景+人物)」なども搭載。
側面などはこんな感じ。防水・防塵対応です。
ハードキーは光るため、暗いところでも操作しやすいのが特徴。
最大3.1Aの急速充電に対応した卓上ホルダ(同梱)を使えば、バッテリー残量15%時は約7分、0%時は約17分の充電で丸1日利用可能。
性能一覧でも最新のハイエンドモデルと並ぶ結果に。「シニア向けモデルにフルスペックは必要無いのでは」という声があるかもしれませんが、「パソコン初心者がパソコンの反応が遅いと何度もクリックしてしまい、かえって反応が遅くなる」という悪循環に陥りがちなことを考えると、シニア向けだからこそ高性能が求められるのではないでしょうか。
メニュー画面も習熟度に応じて「かんたんメニュー」「エントリーホーム」「auベーシックホーム」「標準ホーム」の4つから選択可能。
各ホームアプリの特徴はこんな感じ。
かんたんメニュー:よく使う機能のみを表示
エントリーホーム:フィーチャーフォンと同じようなメニュー構成
auベーシックホーム:メーカー間の差異を無くしたシンプルなホーム画面
標準ホーム:標準的なAndoroidスマートフォンのホーム画面
auベーシックホームを使ってみたところ。
URBANO L03に搭載されたKDDIスマホ共通のホーム画面「auベーシックホーム」 – YouTube
今回、最も特筆すべきはURBANO L03に搭載された耐衝撃性能。ボディにガラス繊維および強化プラスチック、内部にはステンレス製の板金や高剛性フレーム、極めつけに国内初となる強化ガラス「Dragontrail X」をディスプレイに採用。さらにわずかなフチを立てることで、落としても画面が割れにくくなっています。
そしてここからが拷問タイム。ディスプレイに採用されている強化ガラス「Dragontrail X」を……
このような器具にセット。
「上から押して曲げてみよう」というデモンストレーションです。
まずは少し押してみたところ。ちゃんと曲がっています。
思いっきり力を込めてもこの曲がり具合。
ヒヤヒヤさせられる動画はこんな感じ。
画面が割れないスマホ「URBANO L03」の強化特殊ガラス「Dragontrail X」 – YouTube
最先端の性能に聞こえやすい通話機能、使いやすいホーム画面、いざという時にすぐ使える急速充電機能、そして壊れにくい本体……と、詰め込めるだけ詰め込んだ感のある「URBANO L03」。
ハイエンドを求めるユーザーからあまり注目されることの無いURBANOシリーズですが、実用性を考えると同モデルは選択肢として決して悪くないと思われます。
・URBANO L03(京セラ製、7月上旬発売予定)
ディスプレイ:約5.0インチフルHD(1980×1080)液晶
CPU:Snapdragon 801 MSM8974AB(2.3GHz、クアッドコア)
メモリ:2GB RAM、16GB ROM
背面カメラ:1300万画素
フロントカメラ:97万画素
キャリアアグリゲーション:対応
WiMAX 2+:対応
国内向け機能:ワンセグ、おサイフケータイ、赤外線通信
防水・防塵:IPX5/8、IP5X
バッテリー容量:3000mAh
OS:Android 4.4
au公式ページは以下。
2014 SUMMER SELECTION | au
【【拷問動画あり】落としても画面が割れない「URBANO L03」レビュー、最先端性能と使いやすさ両立の完成形に】を全て見る