携帯電話からSIMカードを抜くと通話やモバイルデータ通信はできなくなるものですが、ドコモがそれを回避するデバイスを開発しました。
報道発表資料 : 新たな小型認証デバイスを開発 | NTTドコモ
NTTドコモの報道発表資料によると、SIMカードが入っていないスマートフォン・タブレットにかざすだけで回線認証を実現し、電話やメールなどの携帯電話機能を利用できる小型認証デバイス「ポータブルSIM」を世界で初めて開発したそうです。
「ポータブルSIM」は内部にSIMカード、Bluetooth、NFCを搭載しており、ネットワークおよび端末と相互に認証を行うことで、SIMカードが入っていないスマートフォンなどでもネットワーク接続が可能になるとのこと。
「ポータブルSIM」本体。NFCおよびBluetooth 4.0対応で本体サイズは約80×40×5.6mm、重さ約20グラム。これがあればプライベート用のスマートフォン、職場に置いているタブレットなど、1つの携帯電話番号を複数の端末で切り替えて利用できるようになります。
また、「ポータブルSIM」は、SIMカードの高いセキュリティ領域を利用してID・パスワードを保存することができ、ショッピングサイトなどのID・パスワードを自動的に反映可能。
ドコモは今後「ポータブルSIM」のさらなる小型化・薄型化などを目指すほか、パソコンやテレビ、音楽プレイヤー、車などさまざまな機器と連携させる試みや、ID認証・回線認証を活用した便利なサービスや商品を提案する方針。
さらに2014年7月23日(水)に「ポータブルSIM」を活用した魅力的で新しい利用シーンを検討する取り組みの一環として、アイデアを募集するイベントを開催するとしています。