先日、感情を持つロボット「Pepper」を発表したばかりのソフトバンクが、またしてもロボットに関する発表会を実施します。詳細は以下から。
発表を行うのはソフトバンクがロボット事業参入のため、昨年7月に設立した新会社「アスラテック」です。ロボット用OS「V-Sido(ブシドー)」がお披露目されました。
孫正義氏によるメッセージ。
ロボット用OS「V-Sido」発表に向けた孫正義氏のメッセージ – YouTube
それではさっそく解説。
V-Sidoのデモムービー。まさかの士朗正宗風プラグ搭載ロボットです。
ロボット用OS「V-Sido」がよく分かるムービー – YouTube
実際にV-Sido OSを搭載した汎用人型ロボット「ASRA C1」がお披露目されました。あくまでコンセプトモデルで、販売予定はありません。
V-Sido OS搭載の汎用人型ロボット「ASRA C1」 – YouTube
なんと揺れても何かをぶつけても倒れないといった安定動作に加えて、マイクロソフトのキネクトを使った人間の動作トレースなども可能。
スマホ連携もできます。
V-Sido OS登場の背景。世界はついにロボット時代が到来する動きを見せています、。
個人でもV-Sido OSを体験できる「V-Sido CONNECT」も提供へ。
メーカー各社との取り組みも。
質疑応答は以下。
朝日新聞大鹿:
どういう売り上げを立てていく?指の動きはPepperと同じ?
アスラテック:
V-Sido CONNECTの売り上げと、ロイヤリティを考えています。Pepperのものとは違いますが、技術的な連携を進めていく。
時事通信橋本:
数値目標というより、希望のようなものは?Pepperとの関係は今後どうなる?
アスラテック:
Pepperのシステムはアルデバラン社の完結したものだが、cocoro SBなどを組み合わせる。V-Sidoの機能の一部はPepperで採用済み。ロボット市場が盛り上がる2020年までに大半を取りたい。
フリーランス?:
V-Sido CONNECTの個人向け価格&時期は?どれくらいのスキルがあると使える?
アスラテック:
全くプログラミングができない人が作れるというわけではない。PC無しにiPhoneやAndroidでプログラミングすることもできるが、それらのプラットフォームで開発できる技術は必要。年内目標で発売する予定。価格は1万円を切りたいと思っています。
毎日新聞横山:
提携企業の中で、実際に商用化されてるものはある?V-Sidoの向いている分野は?
アスラテック:
単体として納品した分やプロジェクトとして提供した分についてはすでに実績があります。分野は狭めないように考えているので、ここから攻めたい!と申し上げることは想定していません。営業活動は昨年7月から水面下でやっていた。今日発表したのはV-Sido OSを事業化することになったため。
ニューズウィーク:
アスラテックさんのライバルはどれくらいあるのか。どれくらいアドバンテージや追いついていない部分があるのか。
アスラテック:
我々の考えでは全くコンセプトが被るものは存在しないと考えている。ロボットのOSとしては被るものがある。アルデバランのNAOKIも。V-Sido OSは人間の筋肉に近い動きをするため、ほかのOSと組み合わせることもできる。
日経新聞:
V-Sidoの技術は競合には無いものということでいいのでしょうか。
アスラテック:
数多くのことをどんなOS(iOS、Android)でもできるという部分では競合は無いです。
カンブリア宮殿成田:
V-Sidoは吉崎さんが産総研時代に個人的に作られたものとされているが、孫社長による大規模な資本注入はロボットを作るにおいてどれくらい価値があることなのか。
アスラテック:
V-Sidoのソフト自体はIPAの補助を受けて個人事業で開発したものとなります。広めるに当たって、個人では限界があった。資本が投入されて間が無いので、実感はまだありません(笑)
朝日新聞大鹿:
東大発のシャフトがGoogleに買われたが、どのように評価している?吉崎さんにアメリカからのオファーは?
アスラテック:
もちろん最先端だと思っておりますし、我々社員全体で応援しております。まったくオファーが来てないというわけではありませんが、全く参加の予定はありません。
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