東京都議会で塩村文夏議員が「早く結婚した方がいいんじゃないか」「産めないのか」などの性差別的なヤジを受けたことが、国内だけでなく世界規模で問題となりましたが、今度は同議員の名前を使ったTwitterアカウントが開設されました。
塩村あやか@not (shiomura_ayaka)さんはTwitterを使っています
上記の「塩村あやか@not」を名乗るTwitterアカウントでは、塩村文夏議員が2013年に東京都議会議員として初当選を果たす5年前の2008年に行われたホストたちが集うイベントでMCをつとめた際の写真に「都民の血税は、ホストクラブに還元しちゃってまーす」などのキャプションを付け、同議員の名誉を損なう発言が繰り返されています。
女の子のみんな!学校で生意気な男の子がいたらどうする?その男の子の前で「泣けばいい」のよ。そうすれば周りの子たちがその男の子をいじめてくれるわよ。ここだけのヒ・ミ・ツだからね♥️
@shiomura #塩村 #塩村あやか #塩村議員 #塩村文夏
— 塩村あやか@not (@shiomura_ayaka) 2014, 6月 26
塩村議員公式アカウント(@shiomura)による注意喚起についても、以下のようにコメント。どうやらアカウントの開設者は性差別に該当する発言ではなく、塩村議員が涙を流したことを問題と考えているようです。
政治家たる者、言論には言論で対抗すべし。けっして「涙」や「告げ口」でうさばらしをすべからず。↓
塩村議員「私のアカウントは@shiomura です。@shiomura_ayaka は私のアカウントでなく、わたしに成りすましてツイートが続けられています。悪意を感じます」
— 塩村あやか@not (@shiomura_ayaka) 2014, 6月 26
このようなツイートも。どことなく「選挙前にポストに投函されている怪文書」のような雰囲気の画像ですが、ああいうものを作っている層とアカウントの開設者は近い属性にあるということでしょうか……。
女性が結婚できないのは「塩村あやか」議員が原因だった!
一人で男を独り占め。多数の婚約者発覚!これじゃ一般女性は結婚できるわけがない!週刊新潮ダイスクープ!
@shiomura #塩村 #塩村あやか #塩村議員 #塩村文夏 pic.twitter.com/PK9jOQ6Ojp
— 塩村あやか@not (@shiomura_ayaka) 2014, 6月 26
「産めないのか」発言を行った議員の特定・追及が東京都議会で否決された一方で、「被害者が怪文書付きで徹底的に叩かれる」という事態となった今回の偽アカウント騒動。
これではヤジによって諸外国が抱いてしまった「日本=性差別が公然と行われる国」という悪印象が、さらに強化される形になってしまいかねないわけですが、本当にこれでいいのでしょうか……