ソニーが開発している廉価版Xperiaは性能面を妥協しない方針であることが明らかになりました。
台湾メディア「DIGITIMES」の報道によると、ソニーモバイルは2015年発売予定のエントリー・ミドルレンジ向けXperiaにMediaTekのプロセッサ「MT6732」を搭載する方針であるそうです。
Xperiaシリーズは現在クアルコムのSnapdragonシリーズを搭載しており、Arima Communications、Compal Communications、FIH Mobileといった受託生産メーカーが製造中。
2015年にはこれらのメーカーがMediaTek製プロセッサを搭載したXperiaを4~5モデル製造するとみられており、トータルでの製造規模は2000~3000万クラスになるとされています。
ちなみに気になる「MT6732」の仕様は以下の通り。フルHD動画再生・録画やFDD/TD-LTE両対応など、2013年冬~2014年夏モデルに比較的近い性能になるようです。
・64ビット対応、1.5GHzクアッドコアARM Cortex-A53
・OpenGL ES 3.0や and OpenCL 1.2 API対応の次世代GPU「Mali-T760」
・低消費電力で1080p、30fpsのH.265およびH.264動画再生可能
・1080p、30fpsのH.264録画可能
・1300万画素カメラ対応
・下り最大150Mbps、上り最大50MbpsのFDD-LTEやTD-LTE、下り最大42MbpsのDC-HSDPA、TD-SCDMA、EDGEなどに対応
・デュアルバンドWi-Fi、Bluetooth 4.0 LE対応
なお、ソニーは廉価版Xperiaに対しても防水機能を搭載する方向であることが部品メーカー関係者の話として報じられているため、十分使える性能と防水性能、そして安定して撮影できるカメラなどをうまく組み合わせることができれば、新興国市場でも存在感を発揮することができるようになるかもしれません。
Sony Mobile to adopt MediaTek 64-bit quad-core 4G LTE solutions