エルピーダがマイクロン傘下になり、台湾勢が相次いで撤退するなど、淘汰が進んだ結果Samsungやマイクロン、Hynixの3社体制となったDRAM業界。
誰も黒字を出せなかった泥仕合からようやく各社が抜け出しつつあるわけですが、その影響が恐ろしい数字となって表れています。
大手価格情報サイト「価格.com」のDRAM(パソコン用メモリ)ページでは、価格の推移がとんでもないことになっているのが良く分かります。
まずは一番人気の8GB(4GB×2枚)メモリ。2012年末には2700円台でしたが、幾度かの急上昇を経て、今年3月には約3.4倍の9200円台にまで高騰。直近でも8700円と、高い水準であることは変わりません。
価格.com – CFD W3U1600HQ-4G [DDR3 PC3-12800 4GB 2枚組] 価格推移グラフ
同じく2012年末には5500円台だった16GB(8GB×2枚)メモリも、今年4月には1万7000円超えにまで高騰。
価格.com – CFD W3U1600HQ-8G [DDR3 PC3-12800 8GB 2枚組] 価格推移グラフ
他のメーカー製の16GB(8GB×2枚)メモリも、4700円台から1万5000円を超えているため、値上がりはメモリ全体であることが分かります。
価格.com – Silicon Power SP016GBSTU160N22 [SODIMM DDR3 PC3-12800 8GB 2枚組] 価格推移グラフ
過当競争ですべてのメーカーが赤字を垂れ流す構図はDRAMにとどまらず、液晶テレビなどでも見受けられますが、同様の事態に陥っている他の業界でもいずれメーカーの淘汰が進み、驚くほど製品が値上がりすることになるのでしょうか……?