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iPhone 6徹底解説、大画面化やキャリアアグリゲーション、VoLTE、AXGP・WiMAX 2+対応で何が変わるのか

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先ほど行われたAppleの発表会で、ついに「iPhone 6」および「iPhone 6 Plus」の詳細が判明したので、さっそく解説してみます。詳細は以下から。

◆4.7インチ、5.5インチの2モデル展開に
iPhone 6を語る上でまず外せないのが今回の大画面化。iPhone 5s/5c/5の4インチ(1136×640)Retinaディスプレイが大画面・高精細になった「Retina HDディスプレイ」を搭載しています。

ラインナップは2機種。4.7インチ(1334×750)IPS液晶搭載のiPhone 6と、5.5インチフルHD(1920×1080)IPS液晶搭載のiPhone 6 Plusで、16GB・64GB・128GBで展開。

iPhone 6 Plus、iPhone 6、iPhone 5s、iPhone 5cを並べるとこんな感じ。大型化が進んだ一方で、iPhone 5の厚さが7.6mmであったのに対し、iPhone 6は6.9mm、iPhone 6 Plusは7.1mmと薄くなっています。

◆64ビットプロセッサ第2弾「Apple A8」
初代iPhoneと比較してCPU部分が50倍、GPU部分は84倍の処理能力となった「Apple A8」および加速度・ジャイロスコープ・気圧計のデータを処理する「M8プロセッサ」を新たに搭載。

Apple A7と比較して25%処理能力が向上したにもかかわらず、バッテリー駆動時間が伸びました。

◆WiMAX 2+、AXGP
iPhone 5s/5cでは日本国内で展開されているすべてのLTE(FDD-LTE)の周波数に対応しましたが、iPhone 6からはKDDI傘下・UQコミュニケーションズの「WiMAX 2+」、ソフトバンク傘下・ワイヤレスシティプランニングの「AXGP」にも対応。
いずれもFDD-LTEを対をなす高速通信規格「TD-LTE」と互換性を持つもので、2014年9月10日現在、下り速度は最大110Mbps。初めて対応したiPhone 5s/5cでは日本国内の周波数帯(バンド41)のサポートは見送られていましたが、iPhone 6でようやく利用できるようになりました。

従来のLTEとWiMAX 2+・AXGPを併用すればネットワーク全体の負荷を下げられるため、さらに通信が快適になると思われます。
◆VoLTE
NTTドコモが2014年夏モデルから展開しているサービス。音声をパケット化し、LTEネットワークでやりとりすることにより、現行の3G回線を用いた音声通話よりも高音質な通話が可能になるというもので、その違いは以下の動画で一目瞭然です。
【リカちゃん電話】VoLTEの高音質さがよく分かるムービー – YouTube

なお、VoLTEについてはドコモだけでなくau・ソフトバンクも今年展開する予定であることを表明済み。おそらくiPhone 6発売以降、順次提供されることになると思われます。
◆キャリアアグリゲーション
auが2014年夏モデルの提供に合わせてサービスを開始した、複数の周波数帯を束ねて通信を高速化させる技術。iPhone 6では下り最大150Mbpsに対応しています。

実は通信速度向上よりも大事な、キャリアアグリゲーションのメリットはこちら。どちらかの電波が弱くなっても、もう一つの電波で補完できるため、VoLTEで途切れない音声通話を実現するために必要な「常に安定した通信」が可能になるわけです。

◆携帯各社のネットワークの「総合力」が試されることに
大画面化だけでなく、通信周りが大きく進化したiPhone 6。
携帯各社が整備を進めてきたネットワークの「総合力」が試されることになりそうですが、建物の中でもつながりやすいプラチナバンド(800MHz帯)LTEの人口カバー率を99%にまで引き上げたauがiPhone 5s商戦に引き続いて有利になりそうです。

【iPhone 6徹底解説、大画面化やキャリアアグリゲーション、VoLTE、AXGP・WiMAX 2+対応で何が変わるのか】を全て見る


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