今や日本の総人口より多い契約数となった携帯電話。「らくらくホン」などの登場もあってシニア層にも普及しているわけですが、故人の回線を解約しようとしたところ、当人を連れてくるよう求めた携帯電話ショップに対し、怒りの声が上がっています。詳細は以下から。
◆「死んだ人物を来店させないと解約させない」という仰天対応が話題に
「親族に不幸があり、一番携帯電話に詳しかったため解約を任された」という人物のTwitterによると、解約するために死亡診断書や戸籍謄本など、ソフトバンク所定の書類を持参してショップを訪れたところ、「本人がいらっしゃらないと解約できません」という驚くべき回答が行われたそうです。
公式ページに書いてある通りの手続きである旨を伝えても、サポートに電話しても対応が進まないという、ロクでもない事態ですが……
なんと「別の店舗に行け」という回答。業を煮やして別の店舗に行くと、書類不備もなくあっさり解約できたというエピソードです。
◆他のキャリアでも確認されたケースが
あまりといえばあまりの事態にこのツイートは拡散されつくしたわけですが、なんと同様の事態はソフトバンクだけではなくauショップでも発生していたとのこと。ただし筆者の親族が実際に亡くなった際、1件目のauショップですんなりと解約できていたため、指摘されている通り、ショップによって対応がまちまちであるようです。
わざわざユーザーを怒らせてまで他のショップにたらい回すという、非常に理不尽な対応が行われた背景が気になりますが、1つヒントとなりそうなのが「携帯電話会社の公式ショップであっても、ほとんどは代理店が運営している」という点。
つまり、もし「理由を問わずユーザーの解約を引き止められない場合、ペナルティーが課せられる」といったノルマが代理店に課せられているのであれば、このような強硬な対応に出た理由もなんとなく分かりますが、そのような理屈だとしても迷惑を被るのは他ならぬ利用者であるため、改善が強く望まれます。