大企業や富裕層が力を付ければ、いずれ彼らが得た富は庶民などにも下りてくる……という「トリクルダウン理論」を根拠に、富める層への税負担などを引き下げるような経済政策が「アベノミクス」の目玉として展開されている昨今ですが、その問題点を分かりやすく解説した画像があります。詳細は以下から。
これがその画像。戦史・現代紛争史を研究する山崎雅弘氏がツイートしたところ、爆発的な反響がありました。
トリクルダウン理論の理想的な姿。富裕層や庶民などの層をグラスタワーに見立て、そこにワインを注ぐと、富裕層のグラスからあふれたワインが下の方にもそそがれていく……というもの。
しかし実際に起きるのは、「ワインをどれだけ注いでも、注いだ分だけ大きくなった富裕層のグラスが独占してしまい、下に流れることはない」という、なんとも無情な事態です。
また、トリクルダウン理論の問題点は以下のような「企業の利益という強固なダムに塞がれて富が流れてこない」「富裕層の尿を貧困層の頭にかけてやるようなもの」といった風刺画の形でも描かれており、いずれも「本来望まれるような形での再分配が行われない」という点に批判が集中しています。
Paul Ryan Cracks Under Pressure and Admits Romney’s Tax Plan is Trickle Down
Horses and Sparrows: The myth of ‘trickle down’ economics | New Maine Times
Trickle_Down_Economics_by_calebzweifler.jpg (900×894)