建物の中でもつながりやすいプラチナバンドで人口カバー率99%を実現したau 4G LTEを格安で利用できるMVNO「mineo」が、初の格安スマホ「LUCE(ルーチェ)」を発売しました。
スマホの大型化が進む中、希少となったコンパクトモデルで、格安スマホとしては珍しく、防水・防塵・耐衝撃性能を備えていますが、はたしてどのような使い勝手なのでしょうか。さっそく試してみました。
◆まずはLUCEのスペックをおさらい
「LUCE」本体。約4.5インチqHD(960×540)液晶、Snapdragon 400(1.2GHz、クアッドコア)、1.5GB RAM、200万画素前面カメラなどを採用。性能面では各社から相次いで発売されている格安スマホとほぼ同じ内容です。
しかし他の格安スマホと大きく異なるのが、画面が震えることでスピーカーの役割を果たす京セラ独自技術「スマートソニックレシーバー」を備えているという点。騒音環境下でも相手の声がクリアに聞こえる同技術に対しては一定の評価があり、シニア向け携帯電話などにも採用されています。
背面には800万画素カメラ
1920×1080のフルHD動画も撮影できます。
凹凸のある背面カバーとグリップ感のあるボディにより、とても持ちやすいのもLUCEのメリット。
バッテリー容量は2000mAh。バッテリー交換不可のスマホが増える中、自分でバッテリーを交換できるのはなかなか貴重かもしれません。
キャップレス防水にも対応しています。
◆実際の使い勝手は?
先日お届けしたレビューでも掲載しましたが、実際に触ってみた動画はこんな感じ。ハイエンドモデルほどヌルヌル動くわけではありませんが、そこそこのレスポンスといったところ。YouTubeの動画も安定して再生できます。
mineoエントリースマホ「LUCE」を触ってみた – YouTube
これだけでは分かりづらいので、あえて人気ゲーム「パズル&ドラゴンズ」をプレイしてみたところ。特に処理落ちするようなこともなく、快適にプレイできました。「せっかくスマホを買ったのだから、ちょっとくらいならゲームも……」という需要にも応えてくれます。
mineoの新型格安スマホ「LUCE」でパズドラをプレイ – YouTube
もちろんLINEも利用可能。ユーザー登録の際にはSMS機能が必要ですが、今月からデータ通信のみの契約(シングルタイプ)でも「SMSオプション」が無料提供されるようになったため、困ることはありません。
◆格安スマホに珍しい防水性能、さっそく水責めしてみた
なお、「Ascend G6(Huawei)」「LG G3 beat(LG)」「Zenfone 5(ASUS)」に代表されるように、格安スマホは相次いで発売されているわけですが、そんな中、LUCEの最も大きなアドバンテージが防水(IPX5/IPX7)・防塵(IP5X)・耐衝撃性能を備えているという部分。水回り・雨の中はもちろん、少しハードな使い方もできるわけです。
そこで今回は、お風呂での利用を想定して、本格的に水責めしてみることにしました。まずはお湯を張り……
LUCEを取り出します。
おもむろにYouTubeを開き、そのまま湯船にドボン!
mineoの格安スマホ「LUCE」は湯船に放り込んでも動画を再生可能 – YouTube
てっきりタッチパネルが水に反応し、再生が止まるかと思いきや、なんと水中でも動画を再生できていました。水面が波打つ中、仄暗い水の底からふなっしーの奇声が聞こえてくる様子はとてもシュールです。
これだけではつまらないので、シャワーを直に当て続けた揚げ句に水圧で押し流し、湯船へと沈めた様子。それでも全く問題はなく、LUCEの防水性能の高さを裏付ける結果となりました。
防水防塵耐衝撃、mineoの格安スマホ「LUCE」をシャワーで水責め – YouTube
水から引き上げてみたところ。画面に水滴が付いていてもあまり誤動作しません。
もちろん湯船に半分漬けてみても大丈夫。お風呂でちょっとしたブラウジングを楽しんだり、LINEやSkypeで通話したり……といった使い方も可能。この季節、長湯のお供にちょうど良さそうです。
さらにLUCEは画面の周囲にわずかなフチを立てることで、落としても若干画面が割れにくい作りに。高耐久スマホに力を入れている京セラらしい心遣いではないでしょうか。
なお、mineoは2015年2月から、以下のように利用料金の大幅値下げとデータ通信容量の増加、直近3日間の通信容量が500MBを超えた場合の通信速度制限の撤廃など、大きくサービス内容が向上する予定。LUCEとmineoを組み合わせれば、つながりやすさに定評あるau 4G LTEを格安かつ快適に楽しめるようになります。