フルHD液晶、Snapdragon 800、2GB RAMが標準的な仕様となった2013年冬モデルで、どのメーカーのスマホでも快適に動作するようになり、一応の完成を見た感のあるAndroid。
実際のところ2014年はごく一部のモデルにWQHD液晶が搭載された程度で、プロセッサも大半のモデルがSnapdragon 800のマイナーチェンジ版となるSnapdragon 801搭載にとどまるなど、あまり進化がみられない1年だったわけですが、今年は大きく変わることとなりそうです。詳細は以下から。
台湾メディアに業界関係者が明かしたところによると、スマホメーカー各社は今年発売する新型スマホで高性能化競争を再開する方針であるそうです。
まず、2014年にはごくわずかのモデルが採用するにとどまっていた2K(2560×1440)ディスプレイについては、生産規模が拡大されることで価格が低下し、ハイエンドスマホの標準になる見通しであるとのこと。
そして2015年後半にはいくつかのメーカーのフラッグシップモデルで、4K(3840×2160)ディスプレイが採用されるほか、Samsungが「GALAXY Note Edge」で採用したような湾曲ディスプレイモデルも増える見込みとされています。
さらにカメラについても大きく性能が向上し、ハイエンドモデルでは2000万画素クラスが主流に。デュアルレンズや光学ズームの採用が進むことで、今まで以上にスマホがデジタルカメラ市場を脅かすこととなりそうです。
また、背面カメラの進化にとどまらず、「セルフィー」と呼ばれる自分撮りの人気が高まっていることを受け、前面カメラを800万画素~1300万画素にアップグレードするメーカーも現れるのではないかとされています。
おそらく新興国向けのエントリーモデルが物量で圧倒する中国メーカー勢の独壇場となったことで、スマホメーカー各社が利益率の高いハイエンドモデルで勝負せざるを得なくなりつつあることが背景にあると思われる、高性能化競争の再開。
シェアトップを目指さなくとも安定して利益を得ることができるApple路線に上手くシフトできるかどうかがメーカー各社の今後を大きく左右することとなりそうです。
Smartphone vendors to resume hardware competition in 2015