使い放題をうたっていたにもかかわらず、超過すると通信速度が大幅に絞られる「3日間で1GB」制限が4月から突然課されることになったワイモバイルの「Pocket WiFi 305ZT」に対し、ユーザーが非難の声を上げています。
そこで今回、新たに「3日間で3GB」制限が導入されたWiMAX 2+で実際にガンガン通信してみた上で、制限後の通信速度を測定してみました。詳細は以下から。
◆WiMAX 2+耐久実験、30分強で5GB以上ダウンロードしてみた
今回用意したのは、下り最大220Mbps対応のWiMAX 2+ルーター「Speed Wi-Fi NEXT WX01」と、Xperia Z3です。
実験開始時点での通信量は0GB。
今回は「とにかく大容量データをガンガン受信し、速度制限後の通信速度を測る」という実験のため、まずは5月8日(金)の夕方に東京都千代田区内のカフェで動画配信サービス「dアニメストア」を使い、アニメを観てみることにしました。
通信速度は20Mbps台。屋内にしては上出来です。
今回視聴することにしたのは不朽の名作として名高いOVA「ジャイアントロボ THE ANIMATION ~地球が静止する日~」。
ストリーミングではなく、ダウンロードで視聴することに。もちろん画質は「すごくきれい」です。
全話一気にダウンロード開始。総ファイルサイズは約4GBにもおよびます。
高速通信が見事に威力を発揮し、ダウンロード開始からわずか5分ほどで通信量1GBを突破。ワイモバイルの「3日間で1GB」という制限がどれほど厳しいものなのか分かります。
順調にダウンロードが進むと思われた中、まさかのdアニメストアアプリがシャットダウン。アプリを再起動したところ、ダウンロードしなおす羽目になりました……
10分経過。通信量は1.5GBです。
20分で3GBに到達。しかしまだまだダウンロードは終わりません。
ダウンロード開始からおよそ35分でようやく終了。総通信量は5.2GBにおよびました。
◆「3日間で3GB通信制限」適用後の通信速度は?
なお、UQコミュニケーションズがユーザーに課している制限の内容は以下の通り。前日までの直近3日間の通信量の合計が3GBを超えると、翌日まで制限する場合がある……というものです。
ネットワーク混雑回避のため、前日までの直近3日間で「WiMAX 2+」「au 4G LTE」の通信量の合計が3GB以上となった場合、「WiMAX 2+」「au 4G LTE」の通信速度を翌日にかけて制限する場合があります。そこで通信制限が適用されるタイミングである5月9日(土)の昼に、神奈川県川崎市で通信速度を計測してみました。
これがその結果。6~10Mbps程度の「実用上問題無いけれども、特に高速というわけでもない」数字が出ています。UQコミュニケーションズの野坂社長が記者会見でコメントしていた「YouTubeの標準画質くらいは見られる速度(=700Kbps程度)」と比べると高い印象ですが、700Kbpsは最低限のラインを指していたのでしょうか。
動画で見るとこんな感じになります。
確かに速度が落とされるとはいえ、実用上問題無いように見えるWiMAX 2+の制限。ネットワーク資源に限りがある以上、ヘビーユーザーに対する制限はやむを得ない側面もありますが、なるべく優しいものであって欲しいところです。