先日、Buzzap!編集部でauの2015年夏モデルXperia Z4、Galaxy S6 edge、isai vivid、HTC J butterfly、TORQUE G02、AQUOS SERIEとiPhone 6で夜景を撮影してみたところ、なんと「isai vivid LGV31」が「Xperia Z4」と並ぶ高画質っぷりを見せつけ、見事ツートップの座を勝ち取りました。
そこで今回、特別に夜景比較だけでは伝えきれなかったisai vividの魅力に迫ることにしてみます。詳細は以下から。
◆「一眼レフが嫉妬する」が売り文句、isai vividのマニュアル撮影機能
まず知っておきたいのが、isai vividに搭載された「マニュアルモード」。ホワイトバランス、露出補正、ISO感度などを自由に設定でき、RAWファイルでの保存も可能です。
そして最も大きなポイントがマニュアルフォーカス、シャッター速度を調節できること。自由にピントを合わせられる上、うまくいけば犬が身体を震わせた時に、ドリルのように見える現象「犬ドリル」も撮れます。
今回は実際に、UQコミュニケーションズのマスコットキャラ「ブルーガチャ」を使って、isai vividのマニュアルモードを試してみることにします。
ホワイトバランスやフォーカス、露出、ISO感度などをいじってみた動画。どれくらい自由に設定できるかが分かるのではないでしょうか。
◆人物写真を撮るのも楽しそうなisai vividのマニュアルフォーカス
それではさっそく、ブルーガチャでマニュアルフォーカスを試してみたところ。背景がいい感じにぼけています。
背景にフォーカスを合わせるとこんな感じ。
ホワイトバランスを寒色よりに調節すると、少しクールな雰囲気に。
暖色寄りに調節すればこの通り。うまくすればCDアルバムのジャケットに出てきそうなポートレート写真も撮れそうです。
もちろん屋内でもいい感じに撮影できます。
◆微妙に失敗するXperia Z4の「背景ぼかし」、マニュアル撮影の選択肢はいまひとつ
このようにisai vividが色々と設定できる一方で、いまひとつなのがXperia Z4のマニュアル撮影モード。設定できるのはホワイトバランス(曇天、晴天、蛍光灯、電球、オート)の5段階と露出程度です。
あとは撮影する状況に応じた「シーンセレクション」がある程度。初心者でも非常に取っ付きやすい反面、細かく設定したい人にとっては物足りないかもしれません。
そしてXperia Z4にもisai vividのように、背景がいい感じにぼけた写真を撮れる「背景ぼかし」という機能がありますが……
被写体、背景を2回撮影して合成する仕組みであるため、撮影中に少しでもカメラや被写体がブレると、「背景をぼかすことができませんでした」という無情なメッセージが出てしまいます。
しかも「撮影に成功したと思いきや、微妙に失敗している」というケースも。
動画で見るとこんな感じ。ぼかした感じを後から好きなように調節できるのはいいのですが、人物や動物などを撮影するのにはあまり向いていないかもしれません。
◆両雄並び立つXperia Z4とisai vivid、選び方は?
このように背景ぼかしやマニュアル撮影モードの自由さでXperia Z4の一歩先をいく結果となったisai vivid。
「どっちを選べばいいのか」という声が聞こえてきそうですが、デジカメを使い込んだことがあり、自分で細かく設定して写真を撮りたいならisai vivid、カメラについての知識があまり無く、できればオートで全部済ませたい、フロントカメラで高画質な自撮りを楽しみたいならXperia Z4……という選び方が妥当だと思われます。
また、2015年夏モデルスマホはプロセッサの発熱問題が懸念されていますが、Buzzap!で行った耐久実験では、以下のような結果に。
処理性能をありえないほど下げて熱を抑えたAQUOS SERIEや、発熱で一気にパフォーマンスが落ちるHTC J butterflyなどと異なり、Xperia Z4、isai vivid共に善戦していたため、カメラ以外のハードウェア面でユーザーが心配すべき部分はあまり無いのではないでしょうか。
【Xperia Z4と並び立つカメラ、isai vivid LGV31のマニュアル撮影機能は一眼に迫る面白さに】を全て見る