NTTドコモが今年3月に「Mobile World Congress 2015」で展示した新技術「EVSコーデック」。
人間の可聴域を完全カバーできるコーデックを使うことで、今のVoLTEをさらに上回る高音質通話が可能になるというものですが、その実力をチェックできるムービーがあります。詳細は以下から。
これがワイヤレスジャパン2015のNTTドコモブースで公開されていたデモ。ムービーへと変換した過程で、個々の音質が若干劣化してしまいましたが、2G/3Gで利用されていた「AMR」やVoLTEの「AMR-WB」などのコーデックと比較して、高音質であることが分かります。
ちなみに既存コーデックとEVSの違いはこんな感じ。ニーズに応じて柔軟な運用が可能なため、AMR(12.2Kbps)やAMR-WB(12.65Kbps)とほぼ変わらない13.2kbpsのビットレートで最大14000Hzの高音質通話を利用できます。
「従来規格と同じ音質にして通信量を削減する」といったやり方も可能。災害時の安否確認などで通話が殺到しても回線がパンクしづらくなるだけでなく、音楽品質(最大20000Hz)の音声通話も楽しめるようになります。
ドコモによる解説はこんな感じ。EVSの商用化時期は2015年内と予想されていますが、冬モデルの目玉機能として登場する可能性はあるのでしょうか。通話定額プランへの加入をほぼ強制するなど、通話にこだわる同社であるだけに、気になるところです。