携帯3社がデータ通信をほとんど行わないユーザー向けのプランを検討することが明らかになりました。詳細は以下から。
日本経済新聞社の報道によると、NTTドコモの加藤薫社長はデータ通信をあまり使わない人の負担が実質的に重くなっているという、政府からの携帯料金引き下げ要求を受け、データ通信をあまり利用しないユーザー向けに、1GBプラン新設を検討する方針であることを明言したそうです。
検討中の新プランは現在ドコモが提供している「通話定額およびデータ通信2GBで月額6500円」の最安プランを下回る価格。
加藤社長は設備投資だけでなく本社経費を含めた事業活動すべてを対象にしたコスト削減を原資にするため、新料金プランの導入には時間がかかると指摘しています。
また、1GB前後の新プランについてはKDDIおよびソフトバンクも導入を検討する方針。加藤社長は、論点の1つである長期利用者への値引きについても、拡充に意欲を示したとされています。
巨額の利益を上げている携帯各社。料金横並びに非難の声が上がる中、かつてのように携帯各社が個性豊かなプランを提供するようになってくれるのであれば、消費者にとって望ましいことではないでしょうか。
なお、携帯電話料金の引き下げが求められる一方で、4K動画を撮影できるスマホや、YouTubeやHulu、NetFlixといった動画配信サービスの登場で、携帯電話回線における通信量が爆発的に増大しているのも事実。
増大した通信量に対応するため、携帯各社は今後、既存の周波数を用いた基地局の整備に加えて、1台あたりのカバーエリアが非常に狭い「3.5GHz帯」を利用した基地局を人口密集地に細かく敷設していかないといけないなど、巨額の設備投資を迫られることを考えると、ただ値下げすればいい……というわけにもいかないと思われます。
ドコモ、利用少ない顧客に割安プラン 月6500円切る水準 :日本経済新聞