佐藤大輔原作の同名小説をコミカライズした伊藤悠の出世作「皇国の守護者」が全巻無料配信がスタートしました。詳細は以下から。
絶版となったマンガを無料公開し、広告収入を作者に還元する「Jコミ」改め「マンガ図書館Z」では、新たにコミカライズ版「皇国の守護者」の全巻配信がスタートしています。
マンガ図書館Z | 皇国の守護者※コミカライズ
コミカライズ版「皇国の守護者」はウルトラジャンプで2004年~2007年にかけて連載されていた作品で、人と龍が共存する世界を舞台に、日本を思わせる小さな島国の「皇国」と、ロシアを思わせる巨大な「帝国」との戦争などを描いた架空戦記。
現在放送中の人気アニメ「機動戦士ガンダム 鉄血のオルフェンズ」のキャラクターデザイン原案に抜擢され、月刊!スピリッツで連載中の「シュトヘル」が手塚治虫文化賞を受賞した漫画家・伊藤悠の出世作です。
しかし同作は物語が完結することなく突然打ち切りの憂き目に遭った上、くしくも今回の無料配信開始で絶版となっていたことが判明する形に。上記のような実績がある漫画家の作品としては異例の扱いですが、やはり打ち切り騒動が何らかの影響を与えていると思われます。
なお、「シュトヘル」は本日最新巻となる12巻が発売。
モンゴルが圧倒的な覇権を握っていた13世紀初頭を舞台に、存亡の危機に瀕した「西夏文字」を守るため、西夏の血を引く少年・ユルールが自らの一族を裏切り、モンゴル人殺しの「悪霊(シュトヘル)」と呼ばれる女性たちと共に、実の兄が率いるモンゴル軍の追撃をかわしながら旅を続ける……という内容の同作。
皇国の守護者同様、非常に骨太な内容となっているため、未読の人は皇国の守護者を読んだ上で手を付けてみるのもいいのではないでしょうか。