Xperia Z2に搭載されて以来、たびたび「発熱でカメラが強制終了する」などの報告が上がり、新機種発表のたびに物議を醸してきたXperiaシリーズの4K動画撮影機能。
ついには撮影した4K動画をそのままの品質で観ることができる4Kディスプレイ搭載モデルまで発売されたわけですが、最新機種「Xperia X」シリーズではその存在そのものが無くなりました。詳細は以下から。
ITmediaの報道によると、ソニーはXperia Zシリーズでサポートしていた4K動画撮影機能について、Xperia Xシリーズでの搭載を見送ったそうです。
ソニーモバイルは搭載を見送った背景について、Xシリーズでは高速起動や被写体の動きを予測し、ブレのない美しい映像の撮影を可能にする「Predictive Hybrid Autofocus(先読みオートフォーカス)」を備えるなど、「速く正確に撮影できること」を最優先に考えたためと説明。また、ユーザーの過去の利用動向も踏まえて外したとしています。
ちなみに4K動画を10分撮影した際に出来上がる動画ファイルのサイズはおよそ4GB(Xperia ZL2の場合)。Xperia Zシリーズの本体メモリ容量(32GB)に対して大きすぎることや、現行の携帯電話ネットワークではそこまで大容量のファイルを扱い切れないことを考えると、確かに優先度が高い機能とは言いづらいのが現状です。
昨年世界初となる4Kディスプレイを備えたスマホ「Xperia Z5 Premium」を発売したソニー。しかしメーカー各社が4Kスマホを発売する流れは生まれず、コンテンツも充実しなかった事を考えると、「スマホに4K」はまだ早いということのようです。
Mobile World Congress 2016:「Xperia X Performance」は買いなのか?――Zシリーズと比較しながら考える – ITmedia Mobile