阪急阪神グループが高速無線インターネットを提供します。詳細は以下から。
阪急阪神ホールディングスグループのプレスリリースによると、同グループ傘下の阪神ケーブルエンジニアリングが2016年3月1日より無線インターネットサービス「Hai connect(ハイコネクト)」の提供を開始するそうです。
Hai connectは通信方式にTD-LTEと互換性のある「AXGP」を用いた通信サービスで、月額2980円で下り最大110Mbps、上り最大10Mbpsの高速インターネットが使い放題になるというもの。周波数帯域に地域BWA用に割り当てられた2575MHz~2595MHzを採用しています。
提供されるのは据置型ないしモバイルルーター。いずれもHuawei製で、月額料金には端末のレンタル代も含まれています。
サービス開始時点でのカバーエリアは阪神本線西灘、大石、石屋川、御影、魚崎、青木、深江、芦屋、打出の各駅周辺で、今後拡大予定。「どこでも使えるモバイルインターネット」というよりも、今までのケーブルテレビインターネットに代わる、無線を使った家庭用回線と考えたほうが良さそうです。
なお、Hai connectのコアセンター設備については自社で構築するとのことで、今後は阪神間を中心にさらに基地局の増設など通信インフラの整備を進める方針。
行政と連携した防災防犯ネットワークの構築や災害時の緊急インフラとして地域の防災に寄与するサービスなど、さまざまなサービス展開を推進していくとしています。
Hai connect
ちなみにHai connectがサービスを提供する2.5GHz帯の周波数帯域割り当て状況を確認するとこんな感じ。ワイヤレスシティプランニングが提供するAXGP、Hai connectのAXGP、UQコミュニケーションズのWiMAX 2+のいずれもTD-LTE互換サービスのため、干渉を防ぐためのガードバンド不要で20MHz幅をフルに使うことができているのが大きな特徴です。
ガードバンドが必要なく、通信方式にも互換性があることから、ワイヤレスシティプランニングともUQコミュニケーションズともローミングできてしまうHai connect。はたして今後、どういう展開をするのかが気になるところです。