東芝が白物家電事業を売却することになりました。詳細は以下から。
日本経済新聞社の報道によると、東芝は冷蔵庫や洗濯機などの白物家電事業を、中国家電大手の「美的集団」に売却する方向で最終調整に入ったそうです。
これは産業革新機構が検討していたシャープと東芝の白物家電を統合する構想が、シャープが鴻海の買収提案を受け入れる形となったことで頓挫したことを受けたもの。
今夏までに全額出資の子会社・東芝ライフスタイルの株式の大半を手放すというもので、売却額は数百億円になるとのこと。
「Midea」ブランドを展開する美的集団はエアコンや洗濯機に強く、台数ベースの世界シェアは世界2位となる4.6%。2014年の売上高は東芝の白物家電事業の売上高(2200億円)の10倍以上となる約2兆7000億円とされています。
なお、国内大手家電メーカーが白物家電事業を手放すのは、旧三洋電機の白物家電事業をハイアールへと売却したパナソニックに続く二例目。
価格競争力で中国や韓国などのメーカーに引けを取り、世界で稼げなくなった白物家電事業を抱える大手メーカー各社は、引き続き厳しい戦いを強いられる形となりそうです。
東芝、中国・美的に白物家電売却へ アジアで再編加速 :日本経済新聞