3月31日に発売された「iPhone SE」。
iPhone 5c以来の廉価版となる同モデルですが、単純に売れ行きが悪かった5cとは異なり、新たな顧客層の開拓に役立っているようです。詳細は以下から。
調査会社Slice Intelligenceが行った調査によると、iPhone SEの購入者はiPhone 6シリーズをはじめとした従来のiPhone購入者層と、明確に異なるようです。
まずはiPhone SE発売時点の販売数。iPhone 6と比較して3%程度しかないとされており、実際国内発売の際も、静かな滑り出しとなっていました。
そして興味深いのがiPhone SE購入を希望しているユーザーが前に使っていたスマホ。iPhone 6sではiPhoneユーザーが50%近くだったのに対し、iPhone SEではわずか36.4%。Androidをはじめとするプラットフォームからの乗り換えが中心です。
さらに年齢層についても、全モデル平均と比較して、65歳以上が12.8%→15.7%、18~24歳の若年層も5.7%→8.6%と、増大傾向に。今までとは違う年齢層の取り込みに成功しています。
また、最終学歴が高卒ないし高卒以下の層は26%(全モデル平均)→31.8%に。高学歴の利用者が中心だった今までのモデルとは少し毛色が変わった層に売れていることが分かります。
従来モデルと需要を食い合うことなく、シェア拡大を目指すことができるiPhone SE。
各所で低迷が伝えられ始めたiPhoneの売れ行きを再び上向きにする起爆剤としても期待されますが、はたして今後、どのような効果をもたらすのでしょうか。
Among IPhone Launches, The SE Is Indeed Small Edition ? But It’s Bringing New Consumers To IPhone | Slice Intelligence