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NECが中国のLenovoと携帯電話事業を統合する交渉を進めていますが、統合が実現した後でも同社のブランドを冠したスマートフォンが発売される予定であることが明らかになりました。
NEC、自社ブランド携帯の国内販売継続へ-レノボと商品力向上、ドコモ向け供給維持:日刊工業新聞
日刊工業新聞社の報道によると、NECは今後も国内で同社のブランドを冠した携帯電話の販売を継続する意向であるそうです。
これはNECが現在進めているLenovoとの携帯電話事業統合を完了させた後のことを意識したもので生産については海外に完全移管する可能性が高いものの、スマートフォンや根強いニーズを持つフィーチャーフォンの供給は一定規模を維持したい考えとのこと。
なお、NECは子会社のNECカシオモバイルコミュニケーションズを通じて携帯電話を開発、製造しており、2012年度の販売台数は約290万台。うち約220万台が国内向けで、ほぼすべてをNTTドコモに供給しており、Lenovoとの提携を経て商品の競争力を高め、ドコモへの供給を継続するとされています。
つまり携帯電話事業統合後もNTTドコモ向けの「MEDIAS」シリーズは生き残る……という話になりますが、言い換えれば旧カシオ日立モバイルコミュニケーションズが提供してきたKDDI向けブランド「G’z One」が存続の危機に立たされているということになるわけです。
発色数が多くて明るい液晶に大きな着信音、そして当時先進的だった「折りたたみ」などで一世を風靡し、2000年代前半に全盛を極めていたNECの携帯電話。その黄金時代を知っている人にとっては、一連のニュースは非常に寂しいものと感じるのではないでしょうか。
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