シャープを傘下に収め、携帯電話メーカーを手にした鴻海が、さらに携帯電話事業を強化します。詳細は以下から。
日本経済新聞社および時事通信社の報道によると、台湾の鴻海精密工業が中国で携帯電話の受託製造を手掛けるFIHモバイルを通じてNOKIAのフィーチャーフォン事業を買収するそうです。
NOKIAの携帯電話事業は2014年にマイクロソフトに売却されましたが、今回はその一部を鴻海が買収する形。NOKIAブランドのフィーチャーフォンはインドやインドネシア、中東などの新興国市場で強みがあるため、成長性があると判断したとみられています。
また、NOKIAもフィンランドの新興企業HMDグローバルにマイクロソフトから携帯電話事業の一部の売却を受ける形で、携帯電話事業に再参入。ブランド使用権をHMDに付与し、鴻海と提携することで、携帯電話やタブレット端末の世界展開を目指すとのこと。
世界最大のEMS(電子機器の受託生産メーカー)として君臨し、十分な生産能力を持つ鴻海。シャープやNOKIAの事業を傘下に収めることで、本格的に携帯電話事業に打って出ることになりそうです。
鴻海、ノキアの携帯買収 グループ会社通じ380億円 :日本経済新聞
ノキア、携帯市場に再参入=老舗ブランド存続へ:時事ドットコム