「カメラが付いた携帯電話」という意味では、おそらく国内初といえるツーカーの「THZ43 Chiaro(キアロ)」と「LaPochee(ラポッシェ)」が「au SHINJUKU」の期間限定イベント「おもいでケータイ タイムトラベル」で展示されていたため、さっそくレビューをお届けします。
撮った写真をメールでやり取りすることはできず、あまり売れ行きは良くなかった同モデルですが、はたしてどのような仕様なのでしょうか。詳細は以下から。
これが「THZ43 Chiaro(キアロ)」本体。1999年5月発売で、カメラを本体に内蔵した初の携帯電話端末(PHS)「VP-210」より4ヶ月早く登場。画面はモノクロです。
三菱電機製なだけあって、フリップタイプです。
これが付属する専用デジタルカメラ「LaPochee(ラポッシェ)」。96×96ドットのモノクロ写真を撮影でき、Chiaroとはケーブルで接続する仕組みでした。
カメラユニット部分は回転できます。
「もしカメラが本体に内蔵されていたら」「カラーで写真が撮れたら」「手軽に送受信できたら」、後のツーカーの命運さえも変える存在になり得たかもしれなかったTHZ43 キアロ/ラポッシェ。
今や当たり前となった携帯電話のカメラ機能が普及する前には、さまざまなアプローチが検討されていたことを知ることができる、なかなか面白い機種ではないでしょうか。