家電量販店などではまずお目にかかることがないような高価な機材を用いているテレビ局。しかし放送の現場では、作業を効率化すべく、意外なものが活用されていました。詳細は以下から。
Inter BEE 2016のTBSブース。
系列各社の取り組みがパネルで紹介されていました。こちらはMBC(南日本放送)の「無線LAN登載SDカードを活用した素材伝送ツール」。
ローカル局では記者1人によるデジカメ取材が行われることが多く、離島や僻地の場合、取材データをどう送るかが課題でしたが、手軽に伝送できる方法が無いかを検討した結果、スマホを活用することに。
無線LAN内蔵SDカード「FlashAir」を登載したカメラと、スマホ用専用アプリを利用することで撮影データを手軽に転送できるように。現場のワークフローを変えることなく高速に作業ができるようになるため、記者にも好評とのこと。
アプリのイメージ画面はこんな感じ。現在はAndroid版のみですが、将来的にはiOS版も提供するとのこと。
そしてこちらは山陽放送が開発した汎用型インカム音声確認装置「Ras録」。
局内や系列内でリアルタイムにコミュニケーションを取る時に欠かせない「インカム」の音声入力を検知し、自動で録音&ファイル化するというもので、超小型デバイス「Raspberry Pi」で構築することにより、録音した音声を社内LANからアクセスできるシステムを低コストで実現しています。