今夏発売とされるASUSの新型スマホ「Zenfone 4」のプロセッサが、またしても変わる可能性が浮上しました。詳細は以下から。
台湾メディア「DIGITIMES」の報道によると、ASUSが新型スマホ「Zenfone 4」にMediaTek製のプロセッサを搭載する可能性が浮上しているそうです。
これはクアルコムがスケールメリットや戦略上の理由から最新の高性能プロセッサ「Snapdragon 835」の供給を、SamsungとXiaomiのみに絞っていることを受けたもの。
MediaTekとの競争激化を踏まえ、クアルコムはXiaomiにSnapdragon 835の優先的な供給と特別価格(公式価格は1チップ45~50ドルなのに対し、Xiaomi向けは30ドルに値引き)を提示したとされています。
なお、優先的な供給を受けたSamsungは「Galaxy S8」、Xiaomiは「Mi 6」をフラッグシップスマホとして発売する予定ですが、ASUSやLGなどのスマホメーカーはハイエンドモデルに旧世代のSnapdragon 821を使うか、上記2社以外にSnapdragon 835の供給が開始される3ヶ月後を待つ必要があるとのこと。
しかしあまり発売が遅くなると新型iPhoneと発売時期がぶつかってしまうため、スケールメリットや出荷台数の面で上記2社に及ばないASUSは「Zenfone 4 Deluxe(仮称)」向けプロセッサを調達すべく、MediaTekとの交渉のテーブルに着く可能性があるわけです。
ちなみにもしASUSがZenfone 4のほぼすべてのモデルをMediaTek製のプロセッサで固めた場合、一つ問題となるのが「Zenfone 2のようにau回線非対応になる可能性が浮上する」という点。これは2017年4月現在、auで用いられる音声通話サービス「au VoLTE」がSnapdragon端末にしか実装されていないためです。
もし本当にZenfone 4がMediaTekのプロセッサを採用する場合、「Huawei P9 Lite Premium」のようにUQ mobile版だけSnapdragon搭載の特別仕様になる可能性も否めないわけですが、はたしてZenfone 4はどのような形で発売されるのでしょうか。
Asustek may reboot connection with MediaTek after failing to receive priority from Qualcomm