中国市場におけるAppleの旗色がどんどん悪くなりつつあります。詳細は以下から。
調査会社・IDCが発表したデータによると、2017年第1四半期に中国市場でのiPhone出荷台数が大幅に後退したそうです。
これはHuawei、Oppo、Vivoなどの中国メーカーの出荷台数が引き続き増加したことを受けたもので、iPhoneの出荷台数は前年同期比26.7%減の960万台にまで落ち込んだとのこと。また、Appleの中国市場での収益も12%減の162億ドルとなっています。
また、Appleから大きくシェアを奪った中国メーカー各社の状況については、前年同期比25.5%増の2080万台を出荷したHuaweiがAppleにダブルスコアで差を付け、市場トップに。
2位のOppoは1890万台、3位のVivoは1460万台を出荷するなど、いずれもAppleを大きく上回っています。
なお、このような結果となったのは決して物量に任せた価格攻勢だけが原因ではなく、中国メーカー各社が現地の事情に即した販売体制を展開しているため。
20万にもおよぶ販売店網を構築したOppoやVivoに対抗すべく、Huaweiも中国の主要都市に経験豊富なスタッフを配置したショップを1000店舗以上設立したほか、世界中に1万5000を超えるショップの設立を目指しているとのこと。
つまり世界各国の主要都市にApple Storeを展開するのみのAppleとはやり方が根本的に異なるわけですが、中国メーカーの取り組みは次の成長市場として期待されるインドで実を結んでおり、インドでのiOSのシェアがわずか3%にとどまる事態となっています。
China market: Local vendors ramp up smartphone shipments at the expense of iPhone in 1Q17