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2017年夏スマホのカメラ頂上決定戦、HTC U11・AQUOS R・Galaxy S8・Xperia XZsなどを比べてみた

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デジタル一眼に用いられている技術を積極的に取り込むなど、磨きがかかる一方のスマホカメラ。
デュアルカメラづくしだった2016年冬モデルと異なり、2017年夏モデルにはシングルカメラモデルばかりがラインナップされていますが、はたして写りがいいのはどのスマホでしょうか。さっそく比較してみました。詳細は以下から。

◆まずは各モデルのカメラ機能をおさらい
今回比較に用いたスマホはAQUOS R、Galaxy S8+、HTC U11、Xperia XZs、isai vivid(比較用)、Qua Phone QX、TORQUE G03の7機種で、各機種の特徴をまとめるとこんな感じ。なお、isai vividはちょうど2年前となる2015年夏モデル。高画質カメラをうたうのであれば、さすがに超えておきたいラインです。
・AQUOS R
90度広角、光学手ブレ補正・マルチフォーカス対応の2260万画素カメラを搭載。追従性が高く、シャッターチャンスを逃さないのが特徴。なお、こちらはau限定カラー・ライトゴールドになります。

・HTC U11
グローバルなカメラ評価機関「DxOMark」で、世界最高となるスコア90を叩き出したF値1.7、1.4μmピクセルの1200万画素裏面照射型 (BSI) センサー採用カメラを搭載。5軸制御光学手振れ補正(OIS)に加え、一眼レフのようにすべてのピクセルをPDAF(像面位相差オートフォーカス)に利用する「ウルトラスピード・オートフォーカス」を採用しています。

・Galaxy S8+
F値1.7レンズ×大型ピクセル、ピント合わせを行う位相差センサーを全ピクセルに配置するデュアルピクセル技術採用の約1220万画素カメラを採用。暗所撮影に強く、一眼ライクな写真撮影を楽しめます。

・Xperia XZs
F2.0・広角25mmGレンズ採用、PDAF(位相差AF)対応CMOSセンサー、レーザーAFセンサー、RGBC-IR(赤外線)対応のカラーセンサーを組み合わせた「トリプルイメージセンサーテクノロジー」採用の約1920万画素カメラを搭載。Xperia XZからパワーアップしています。

・isai vivid
F値1.8の明るいレンズおよび3軸光学式手ブレ補正を採用した1600万画素カメラ(センサーサイズ1/2.6)を搭載。カラースペクトルセンサーでレンズが取り込んだ色を忠実に再現し、フラッシュを使わなくても自然な明るさで撮影できることを売りにしています。

・Qua Phone QX
マニュアル撮影もできる1300万画素カメラを搭載しています。

・TORQUE G03
1300万画素カメラを搭載。200万画素、135度広角の「スーパーワイドアクションカメラ」で、躍動感ある動画撮影も。

◆さっそく夜景を撮影してみた
実際に都内の夜景を撮影してみた写真は以下。基本的にカメラの設定には手を加えず、あくまでオートで撮影。また、「カメラの暗所撮影性能を試す」という主旨から、フラッシュおよびモバイルライトはオフにしてあります。※AQUOS RやHTC U11など、未発売機種のカメラは製品版と仕様が異なる可能性があります。
・上野公園不忍池
まずは上野公園不忍池。少しもやがかかったような天候だった撮影日。向こう岸に見えるマンションの窓や壁、そして地面のタイルなどを見ると、各社ごとのアプローチの違いが分かります。なお、掲載順はAQUOS R、Galaxy S8+、HTC U11、Xperia XZs、isai vivid、Qua Phone QX、TORQUE G03です。
やたらとノイジーなAQUOS Rに対し、ノイズを抑えつつシャープに写してみせたGalaxy S8+。他にも夜空の濃淡など、バランス良く撮れている印象です。

やけに明るめに写ったHTC U11と、Galaxy S8+と近いものの少しディティール面で及ばない感のあるXperia XZs

実はまだまだ戦えそうなisai vividと、暗いところをそのまま暗く写してしまったQua Phone QX、TORQUE G03の差が浮き彫りになってしまいました。


さらに近づいてみたところ。Galaxy S8+が頭一つ抜けてその後をHTC U11、Xperia XZs、isai vivid、AQUOS Rが追う感じになっています。




上野駅周辺。シャープネスがかかったようなはっきりとした写りになるGalaxy S8+に目がいきます。

HTC U11は明るめに、Xperia XZsはそつなくといった印象です。

ここでもかなり善戦するisai vivid。しかし画角の狭さだけはいかんともしがたいところです。


・都庁の展望室
続いては入場無料で地上202メートルの高さから東京を一望できる、都庁の展望室に。

やはり暗所ではノイズ感が強くなるAQUOS Rに対し、ノイズを減らしつつ曇り空のコントラストを上手く表現できているGalaxy S8+が際立ちます。

ここではHTC U11よりもXperia XZsの方がキレイに撮れていると言い切れそうです。

今ひとつ及ばない写りとなったisai vivid


新宿パークタワー、東京オペラシティなどが見える南西方面。ディティールを損なうことなく、色鮮やかに広範囲を撮影できたXperia XZs(4枚目)を素直に褒めたいと思いました。




続いてもXperia XZs(4枚目)が圧勝




あまり高層ビルなどが見えない練馬方面では、ディティールでGalaxy S8+(2枚目)、色味の再現性でXperia XZs(4枚目)に軍配が上がりそうです。




新宿駅方面。やはりXperia XZs(4枚目)の圧勝と言いたいところです。




続いては都庁の足元にある、美内すずえの人気漫画「ガラスの仮面」で主人公・北島マヤが幻の演劇「紅天女」の世界観を掴むきっかけとなった「空の台座」と呼ばれるアートワーク。すべて同じ場所から撮影したもので、各モデルの暗所撮影性能に加え、画角の広さが一目で分かります。
なお、今回のみHTC U11は撮り損なっていました。アートワークの表面までくっきり再現できたGalaxy S8+(2枚目)やisai vivid(4枚目)に軍配が上がりそうです。



都庁ビル自体を撮影してみたところ。HTC U11(3枚目)、isai vivid(5枚目)がかなり善戦しています。




かなり機種ごとの差が出たのがこちらの写真。中央の建物や都庁ビル、木々を明暗と共にしっかり表現できているのはGalaxy S8+(2枚目)、isai vivid(5枚目)、HTC U11(3枚目)の順番。AQUOS RはQua Phone QXやTORQUE G03よりはマシな程度です。




最後に都庁の足元で1枚。建築物の美しさを撮りたい場合、ややシャープネスがかかったような仕上がりになるGalaxy S8+(2枚目)は頭一つ抜ける印象です。




まずは暗所撮影で見せてもらった2017年夏モデルスマホの実力。次はより明暗がくっきり分かれるスポットなどを中心に撮影レビューをお届けします。

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