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航空機内で提供されるWi-Fiサービスを大幅に高速化する技術をドコモが開発しました。詳細は以下から。
NTTドコモの報道発表資料によると、同社は国立研究開発法人 海上・港湾・航空技術研究所 電子航法研究所(ENRI)および全日本空輸(ANA)、パナソニック、ジャムコと共同で、8月1日にLTEを使った地対空通信方式による航空機内Wi-Fi通信サービス高速化の実証実験を行ったそうです。
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実験はVHF帯、TD-LTE方式を用いて行われ、岩手県、宮城県、福島県に地対空通信方式の無線通信システムを構築。ENRIが所有する実験用航空機「よつば号」に、パナソニックが開発した航空機用端末装置を搭載して、ANAが作成した立体的な検証飛行ルートに基づき、ジャムコがよつば号を運航するというもの。
これがよつば号
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実証実験用にアンテナが取り付けられています。
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機内に設置された実験装置
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地上局のアンテナ。今回の実験では実験基地局から高度最大28500フィート(8700m)、半径最大93kmの上空エリアカバーを確認。
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実験の様子。航空機の巡航速度が230ノット(430km/h)でも、下り最大27Mbpsの通信速度で地上と通信できています。
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これによりインターネット通信やメール、メッセージ送受信、ライブ映像の視聴、電子雑誌の閲覧といったリッチコンテンツサービスを航空機内でも利用可能になりました。
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ちなみに現在、航空機向けに商用化されている多くのWi-Fiサービスは、バックボーンに衛星通信方式を採用していますが、地対空通信方式は航空機側装置がより小型になるというメリットがあるとされています。
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