KDDIがiPhone 8商戦に合わせて、iPhoneを月額1980円から使える「auピタットプラン」を先日発表したのに対抗する形で、ソフトバンクが本日「ワンキュッパ割」を発表しました。詳細は以下から。
これがiPhone 8が発売される9月22日(金)合わせで提供される「ワンキュッパ割」の内容。iPhoneを新たに購入し、「スマ放題ライト」「データ定額ミニ 1GB」「おうち割 光セット」を組み合わせれば、1年間月額1980円で利用できるという仕組みです。
「5分通話定額、データ1GBで月額1980円から」という部分で並び、auピタットプランに対抗できているかのように見える今回の「ワンキュッパ割」。
しかし問題なのはauは利用したデータ量に応じて月額料金が変動する多段階型プランなのに対し、ソフトバンクは1GBを超過すると1GB/1000円の完全従量課金となる点。
auピタットプランの内容。2~5GBまでは1GBあたりの単価が500円にまで下がり、5GBを超えると20GBまでの15GB分が1000円で済むため、旅行などでデータ通信量が増えた月でも安心できます。
さらにauでは2年ないし1年ごとに最新iPhoneに機種変更できる「アップグレードプログラムEX/EX(a)」が適用できるのに対し、ワンキュッパ割ではソフトバンクが提供する同様のプラン「半額サポート for iPhone」も適用不可。もちろん月月割もなく、スマホ代は完全実費負担です。
あくまで「1980円」という上辺だけで対抗し、ユーザーの使い勝手を無視したプランと言わざるを得ないワンキュッパ割。先行したauピタットプランにまでこのような落とし穴があるという誤解を招きかねない、あまりにも中途半端な追従です。
背景にはワイモバイルとの兼ね合いもあるとみられますが、大手携帯電話会社から格安スマホ事業者にユーザーが流出する中、「これだからキャリアは」と言われてしまう隙を自ら作るような形となってしまっていることが残念でなりません。