先日お届けした2017年冬モデルスマホのベンチマーク比較に続いて、今度は発熱耐久実験の様子をお届けします。
Snapdragon 810のような発熱問題がみられなくなった最近のプロセッサ。しかしどうやらメーカーごとに大きな違いがあるようです。詳細は以下から。
◆2017年冬モデル7機種でベンチマークを測定
今回比較に使ったのは「Xperia XZ1」「Galaxy Note 8」「isai V30+」「Huawei Mate 10 Pro」「iPhone 8 Plus」「iPhone X」の6機種とハイミドルモデルのau版「AQUOS R Compact」。isai V30+およびAQUOS R Compactは発売前の開発版を用いたため、製品版と仕様が異なる可能性があります。
ベンチマーク測定に使ったのはおなじみの「3DMARK Sling Shot Extreme」。
ベンチマークを一斉に測定してみました。
◆測定結果
ハードウェアをフル稼働させるため、どうしても本体が発熱してしまうベンチマークテスト。発熱で動作速度が落ちてしまわないかを検証する目的で、今回は8回連続で行ってみました。要は高いスコアを安定して出し続けられるスマホほど、発熱問題を抱えていないわけです。
・Xperia XZ1(Snapdragon 835):3672→3004
・Galaxy Note 8(Snapdragon 835):3748→2439
・isai V30+(Snapdragon 835):2903→2774
・Huawei Mate 10 Pro(Kirin 970):2940→2281
・AQUOS R Compact(Snapdragon 660):1367→1304
・iPhone 8 Plus(Apple A11):2729→2082
・iPhone X(Apple A11):2956→2163
◆安定のXperiaとisai V30+、高負荷続きで処理が一気に落ちるのはGalaxy Note 8
上記の測定結果から、8回連続で計測しても高いパフォーマンスを維持し続けられるのはXperia XZ1であることが分かりました。ベゼルレスボディの波に乗り遅れている感のある同モデルですが、逆にそれが熱に対する余裕を生んだのかもしれません。
また、おそらく発熱や電力消費を抑える目的とみられますが、isai V30+は最初から処理能力を落とすことで、高負荷が続いても安定したパフォーマンスを実現。ゲームをプレイするのであれば、この2機種は選択肢に入れても良さそうです。
一方で厳しかったのがGalaxy Note 8。6回目の計測に差し掛かってから一気にパフォーマンスが落ちました。
測定開始時こそisai V30+と同じスコアだったものの、スコアがどんどん落ちていったHuawei Mate 10 Pro。あまり3Dを多用するゲームには向かないようです。
iPhone Xも今一つ。
グラフで見てみるとこんな感じ。来年の夏を見越して、発熱に強いスマホを選択肢に入れてみるのも良さそうです。
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