Android 4.0アップデートすら見送られた古いスマートフォンに最新のAndroid 4.4を導入しようとする、非常に興味深い試みが実施されていることが明らかになりました。詳細は以下から。
CM11 kitkat for F-12C alpha release | F-12C
ブログ「F-12Cで色々したい」では現在、2011年8月7日に発売されたNTTドコモの富士通製Android 2.3スマートフォン「F-12C」に、Android 4.4を導入する試みのアルファ版が公開されています。
F-12C本体。500カンデラ以上の高輝度WVGA液晶(約3.7インチ、800×480)などの特色はあるものの、第2世代Snapdragon「MSM8255(シングルコア、1GHz)」や512MBメモリ搭載で処理能力は高くなく、NTTドコモがAndroid 4.0アップデートを一度検討しておきながらも見送った経緯があります。
なお、アルファ版は制作者いわく「起動する事に感動したい人向け」で、現時点では通話とデータ通信、Wi-Fiが動作し、ブラウジングやBluetooth、テザリングなどが上手く動かない状態とのこと。
しかしAndroid 4.4がメモリ512MBの機種でも快適に動作することを目標にしているだけに、「Android 4.0アップデートすら見送られた機種にAndroid 4.4が導入される」「処理能力の高くないモデルでもある程度動作できる」という点に胸が熱くなる人は多いのではないでしょうか。
また、パソコンでカーネルROMをビルドするために時間を要することから、制作者が「電気代無駄遣いすんな」とお嫁さんに怒られるという、所帯持ちにとって耳の痛い事態も発生しており、寄付の受付も行われています。
(関連リンク、拡大画像を参照できるオリジナルの記事はこちらです)