ついにその時が訪れました。詳細は以下から。
TBS系列のJNNの報道によると、ウナギの産地として知られる静岡県で、養殖に使うウナギの稚魚「シラスウナギ」の1ヶ月の漁獲量が前年比0.04%のわずか184グラムになってしまったそうです。
これは記録的な不漁だった2009年度の175グラム並みに少ない漁獲量で、静岡県水産資源課では「例年、年明けから漁獲量が増えてくるので、今後の漁の動きを注視していきたい」としているとのこと。
上記の話だけだと一産地の話にとどまりますが、日本経済新聞社の報道によると、シラスウナギ漁は例年1月中旬までが最盛期にもかかわらず、総漁獲量が1トンに満たない状況だそうです。
これはピークだった1963年度(232トン)はもちろん、過去最低だった2013年度(5.2トン)を圧倒的に下回る数字で、すでに取引価格は1キロあたり360万円と2017年度の平均価格の3.3倍にまで高騰しているものの、肝心のシラスウナギがどこにもいない状況。
業界関係者から「夏に向かってウナギは高くなってもやむを得ない」「かば焼き業界は経営が成り立たなくなる」などの声が上がるほどの不漁となっています。
いくらなんでもここまで極端な不漁に陥っているのであれば、個体数保護に舵を切ったほうがいいのでは……という気がしてなりませんが、それでもなお「この種を食い殺せ」とばかりに食卓に運ぶのでしょうか。