本体価格が10万円を超えてしまい、「予約したものの審査落ち」などの声も聞こえてくる高額スマホ・iPhone XSシリーズ。
消費者が高いと感じているのは、円安の影響で顕著に高くなっている日本だけではないようです。詳細は以下から。
台湾メディア「DIGITIMES」の報道によると、iPhone XSシリーズの需要が2018年内に失速する可能性が高いと、業界関係者が予測しているそうです。
iPhone XSシリーズのプロセッサ「Apple A12 Bionic」を製造するTSMCや、各種Apple製品の生産を担当しているFoxconnおよびPegatronなど、iPhoneに欠かせない企業が複数存在する台湾。
すでにiPhone XSの初速がiPhone 6を下回るなど、先行きが懸念される指標が業界関係者の間で確認されており、主な原因として「仕様のアップグレードに対し、本体価格の上げ幅が大きすぎること」が挙げられています。
なお、スマホ世界シェア2位の座をHuaweiに譲ったことから見ても分かるように、iPhoneの失速傾向は近年顕著に現れており、実際iPhone 8/Xの合計販売台数はiPhone 6を下回っているとのこと。
売り上げが伸び悩んだTSMCやFoxconnの株価が下がるなど、関係各所に打撃が及んでいるため、もしiPhone XSが本当に売れなければ、「iPhone不況」に見舞われる企業が現れそうです。
10月発売予定の廉価モデル「iPhone XR」の販売見通しを一部のアナリストが楽観的に分析しているものの、コストパフォーマンスが際立つほど安くないと懸念する声があることを考えると、大きな伸びを期待するのは難しそうな新型iPhone。
目玉の一つとして中国市場を意識したデュアルSIM対応を実現したものの、アメリカと中国の貿易戦争が過熱していることも逆風となりそうです。