中国メーカーのLenovoがGoogle参加の携帯電話メーカー、Motorolaを買収しました。詳細は以下から。
Lenovo Newsroom | Lenovo to Acquire Motorola Mobility from Google
Lenovoのプレスリリースによると、同社とGoogleがMotorolaの携帯電話部門を29億1000万ドルで買収することに同意したそうです。
しかし今回の買収後もGoogleは現在特許出願および発明の開示など、Motorolaの特許の大半の所有権を維持するほか、Googleとの継続的な関係の一環として、Lenovoは特許権などの知的財産をライセンス提供されるとのこと。さらにLenovoは2000以上の特許資産を受け取るだけでなく、Motorolaのブランドおよび商標も獲得するとされています。
Lenovoは2011年にNECのパソコン部門と合弁し、2013年には合弁会社の社長にLenovo側のスタッフが就任。先日はIBMのx86サーバー部門を買収していましたが、今度はモバイル分野を強化することとなります。
ちなみにMotorolaの携帯電話部門がGoogleに買収されたのは2011年。Google自ら携帯電話メーカーを傘下に収めたことで、MotorolaがAndroidの中核的存在になると思いきや、最新Androidのリファレンスモデル「Nexus」シリーズが発売されるようなこともなく、スマートフォン市場で問題となりつつあった特許訴訟への対策という感が強いのが実情でした。
しかしGoogleは先日、Samsungとビジネス領域の広い範囲をカバーする世界特許のクロスライセンス契約を締結。これは両社の既存の特許のみでなく、今後10年間にわたって両社が取得した新たな特許も対象になるというもので、特許訴訟のリスクを減らすことができるという声明が出されていましたが、特許の所有権さえGoogleに残るのであれば、メーカーとしてのMotorolaはお払い箱ということなのでしょうか……?
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