同性愛の原因として遺伝的要素が関連していることや、出生前診断ができる可能性があることが明らかになりました。詳細は以下から。
Being homosexual is only partly due to gay gene, research finds – Telegraph
イギリスのテレグラフ紙によると、ノースウェスタン大学のマイケル・ベイリー博士は、遺伝と同性愛者であることの関連性を判断するため、400組の双子を研究しているそうです。
すでに遺伝子と同性愛の関連についてはアメリカ国立がん研究所のディーン・ハマー博士が1993年および1995年の研究で男性同性愛には「Xq28」と呼ばれるX染色体の一部が影響していることを解明。
ベイリー博士は包括的な研究によって、男性がゲイになるかどうかを決めるのには、このような遺伝子が影響していることを明かした上で、妊娠中の赤ちゃんに対し、同性愛者になる可能性を判断する出生前検査を実現できる可能性を示唆しています。
しかしながら同性愛者になるかどうかを決めるのは遺伝子のみというわけではなく、妊娠中の母親が生成する免疫応答や子どものころの経験など、関係する他の環境要因は確実にあるため、前述の出生前検査について「必ずしも正確なものではない」とコメント。
なお、興味深いことに「Xq28」のような遺伝子は女性同性愛者では発見されておらず、ベイリー博士は「環境要因(出生時のDNAに含まれないものなど)が最も同性愛に影響している可能性が高いと思われる」と締めくくっています。