Xperia 1 IIは11万8052円、AQUOS R5Gは10万6172円、Galaxy S20 5Gでようやく10万円を割って9万7460円(いずれもドコモ版の価格)……と、気が付けば10万円オーバーが当たり前になっているハイエンドスマホ。
有機ELディスプレイや3眼以上のマルチカメラなど値上がり要因が多々ある中、思わぬところに原因がありました。そして値上がりトレンドは来年も続くようです。詳細は以下から。
海外メディアの報道によると、今年発売されたハイエンドスマホは各社とも前モデルより大幅に値上がりしているそうです。
これは手ごろな価格でハイエンドスマホを提供してきたXiaomiやOnePlusなどのブランドも例外ではなく、主な原因は搭載しているプロセッサ「Snapdragon 865」のコストとのこと。
しかも2021年リリース予定の「Snapdragon 875」ではさらに状況が悪化し、Snapdragon 875単体では現行の約85ドルから130ドル程度に、モデムなどを含めたチップセット全体では約160ドルから約250ドルへ値上がりするとされています。
また、クアルコムはスマホメーカー各社に対し、Snapdragon単体でなくチップセット全体を購入するよう求めていく方針とされているため、2021年のハイエンドスマホは今より100ドル以上高くなることがほぼ既定路線に。
GoogleがPixel 5にSnapdragon 865の採用を避ける可能性があるなど、本体価格高騰を回避したいメーカー各社がSnapdragon 700シリーズないしSamsung、MediaTekのプロセッサ採用へと舵を切りつつあります。
ちなみに格安スマホ向けプロセッサで知られるMediaTekは近年大きく進歩しており、5G対応プロセッサ「Dimensity 820」ではSnapdragon 855と並ぶ性能となるAnTuTuベンチマーク41万を実現。
日本で発売されているハイエンドスマホの大半はSnapdragonシリーズを採用していますが、そう遠くないうちに勢力図が塗り変わるかもしれません。
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