うんこの海で運動会せずとも済むだけでなく、単純に東京の海がきれいになるスグレモノです。詳細は以下から。
東京都下水道サービス株式会社のプレスリリースによると、東京都下水道局、東京都下水道サービス、日本工営が開発した特許技術「水面制御装置」が土木学会賞の「環境賞」を受賞したそうです。
水面制御装置は合流式下水道を改善するために開発されたもの。雨水吐き室(大雨によって増水した下水を河川などに放流するための施設)に簡単なステンレス板を設置するだけで、河川などに放流されるゴミを70%以上除去できます。
すでに国内で1700ヶ所以上、海外で30ヶ所以上設置されている水面制御装置。シンプルで汎用性が高く、化石燃料などを使わずに水質を改善できる点が高く評価されています。
この説明だけではピンとこない人は、東京都水道局が公開したツイートを参考にするのが分かりやすいところ。今までは雨が降った時、浮遊しているゴミ(汚物など)の大半は河川などに流れてしまい、残りが水再生センターに送られていましたが……
水面制御装置(ガイドウォールと水面制御板)を設置すると渦が発生し、水再生センターにゴミが積極的に流れ込むようになります。
動画で見るとそのすごさは一目瞭然です。
このたび、東京都下水道局と政策連携団体である東京都下水道サービス株式会社及び日本工営株式会社が共同開発した「水面制御装置」が、令和元年度土木学会賞「環境賞」を受賞しました。
水面制御装置とは、合流式下水道から河川などへ放流されるゴミの流出を抑制するために開発した特許技術です。 pic.twitter.com/uSM7tjKprM
— 東京都下水道局 (@tocho_gesuido) July 16, 2020
雨水と汚水を同時に処理しているため、「大雨が降ると処理しきれなくなった汚物がそのまま河川や海に流れ込んでしまう」という弱点のあった合流式下水道。
昨今では汚水から新型コロナウイルスが検出されるケースもあっただけに、このような技術は非常に有用なものとみられます。
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