個人情報が凝縮されたスマートフォンはマルウェア(ウイルスやトロイなど)の絶好のターゲットですが、シェアトップのAndroidを狙ったウイルスが急拡大していることが明らかになりました。
Android Accounted for 97% of All Mobile Malware in 2013
セキュリティ企業「F-Secure」の発表によると、2012年にスマートフォンをターゲットにしたマルウェアのうち、79%をAndroid向けが占めていましたが、2013年には97%にまで拡大する非常事態となったそうです。
プラットフォームごとの脅威の割合をまとめたグラフ。2000~2013年平均ではAndroidが65%、Symbian OSが32%、Pocket PCが1%でWindows PhoneやPalm、iPhone、BlackBerryが1%未満……という数字でしたが、NOKIAがSymbian OSからシフトしたことにより、2013年単独ではAndroidが97%という事態に。
上記のグラフを見ると「Androidは危険すぎる、他のプラットフォームに今すぐ移行するしかない!」とすら思えてくるわけですが、以下のグラフを見ると、なかなか面白いことが分かります。
Android向けマルウェアが報告された国別割合をまとめたグラフ。サウジアラビアが42%、インドが33%、アメリカが5%(3ヵ国で計80%)と、報告された国が非常に偏っている上、残り20%の内訳を見ても、日本は1%に満たない数字であることが分かります。
つまり少なくとも日本ではそれほど数が多いわけではないことになるAndroid向けマルウェア。しかしながらGoogle Playや携帯電話会社のアプリ配信プラットフォーム以外からのアプリダウンロードに注意し、不安な人はアンチウイルスソフトを常駐させるといった日々の備えは必要だと思われます。