ソフトバンクが先ほど発表した新「スマ放題」。ドコモのカケホーダイをほぼすべてコピーした内容ですが、思わぬ落とし穴がいきなり見つかりました。
BUZZAP編集部でソフトバンクモバイル広報室に問い合わせたところ、1つのパケット定額パックを家族で分け合える「家族データシェア」は、3日間で1GB以上通信した場合に発動する通信速度制限についてもシェアするそうです。
つまり両親(A、B)と子ども(C)の3人家族で「データ定額パック」を分け合った場合、3人の通信量の合計が3日間で1GBを超えた場合、シェアしている全員に通信速度制限がかけられるとのこと。
ソフトバンクの「3日間で1GB」超過時の通信速度制限は非常に厳しく、超過した翌日6時~次の日の6時まで、3G以下の通信速度に。どれほどのものかは以下に掲載する、通信速度制限時のau回線(左)とソフトバンク回線(右)の比較動画を見れば分かると思われます。
速度制限時にソフトバンク回線で動画視聴は困難 – YouTube
スピードテストが成り立たないほど速度を落とすソフトバンクの「3日間で1GB」規制 – YouTube
なお、ソフトバンクモバイル広報室によると、月間15GB通信できる「データ定額パック15」以上を契約していれば、通信速度制限の基準が「3日間で2GB」に引き上げられるとのこと。
また、BUZZAP編集部で同じ内容をNTTドコモに問い合わせたところ、パケットパックをシェアしている各ユーザーごとに「3日間で1GB」の基準を満たすかどうかをチェックしており、規制が行われた場合もあくまで超過したユーザーのみという回答であったため、ソフトバンクと内容が大きく違うことが分かります。
何も知らない子どもがスマホでニコニコ動画やYouTube視聴→翌日発動した速度制限で、出先にいたお父さんが取引先とデータをやり取りできず→阿鼻叫喚の家族会議……という、積木崩しのような展開すら思いついてしまう今回の新スマ放題。
25歳以下の子どもがいる場合、利用できるデータ通信量が1GB追加される「U25ボーナス」が提供されるため、「データ定額パック10」までの契約にとどめてしまうケースも十分考えられるわけですが、規制の内容についてはドコモに追従しないのでしょうか。
・18:50追記
ソフトバンクモバイル広報室より「改めて確認しましたところ、規制に関しては家族とシェアするようなことはなく、通常の個人のお客さまと同様で、回線ごとに利用量を確認し、1GBないし2GBを超過した場合、該当する回線のみ規制する形となります」との電話がありました。
なお、BUZZAP!の記事を見て同様の問い合わせをしてきた各報道関係者に対しても、これから同様の案内を行うとのことです。
【ソフトバンクの新「スマ放題」に思わぬ落とし穴、3日間で1GB制限も家族でシェアすることが明らかに→SB側の間違いでした】を全て見る