相次ぐ証拠品のねつ造、誤認逮捕による長期間の勾留といった不祥事が明らかになっている大阪府警ですが、今度は8万件に及ぶ犯罪隠しが明るみに出ました。
大阪府警:犯罪8万件報告せず 280人処分 – 毎日新聞
毎日新聞社の報道によると、大阪府警が警察庁に報告した刑法犯の認知件数を、2008~2012年の5年間で計8万1307件少なくしていたことを発表したそうです。
これは自転車が見つかった自転車盗を省いたり、連続発生した車上狙いを1件に数えたりしたほか、独自の計上ルールを採用することで、街頭犯罪を少なく見せかけようとしたもの。
5年間の認知件数は約93万件で、1割程度が減らされたことになりますが、そのうちの約65%は統計を開始した2000年から全国最悪が続いていた街頭犯罪であったとのこと。
大阪府警は2008年から街頭犯罪ワースト1位の汚名を返上するために取り組みを強化しており、2010~2012年には東京都を下回り、返上に成功していましたが、実際は13年連続で全国最悪だったことになります。
なお、過少申告については上司が指示したケースもあったとされており、大阪府警は30日付けで内規などに基づき、幹部を含む280人の処分を決定。これほど大量の処分は異例とみられますが、信頼回復に多大な時間を要することとなりそうです。