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実在する桃太郎伝説の舞台「鬼ヶ島」の大洞窟を探検してみた

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少し早い夏休みで四国旅行へ行くことになったBUZZAP編集部が一番最初に目を付けたのは、香川県に実在する「鬼ヶ島」。
子どものころハドソンの「桃太郎伝説」シリーズをさんざんやり込み、今もなおリメイクを期待している身としては非常に気になるスポットですが、鬼が棲んでいたと言われる大洞窟が今なお残るその地には、いったい何があったのでしょうか。詳細は以下から。

これが鬼ヶ島(女木島、めぎしま)へと向かう切符。雌雄島海運が運行する高松~女木島~男木島間を結ぶフェリー「めおん」を利用します。


それでは出港。ジャンボフェリーでつながっただけあって、女木島への航路でもau 4G LTEは利用可能。LTE回線のみでデータ通信できるmineoユーザーにとって、LTEカバーエリアの広さは文字通り生命線ですが、地方の離島でも3Gとほぼ同じ感覚で使えるのは非常に助かります。


船に揺られること20分、鬼の石像(背中)が迎えてくれました。

鬼ヶ島に着くと、まず目の前にあるのが「鬼ヶ島 おにの館」。ここで鬼ヶ島大洞窟に向かうバスの切符を買います。



洞窟行きのバス。いたって普通のバスですが……

問題は道。車一台通るのがやっとな、曲がりくねった山道を上っていくのですが、ガードレールが無いカーブ(もちろんその先は崖下)も多々あるため、なかなかスリリングなひとときを楽しめます。


雨の中、狭い道を爆走するバスにヒヤヒヤしていると、洞窟付近のバス停に到着。さらにここから階段を上り、大洞窟へと向かいます。


鬼たちがあらわれた!

筋肉質でありつつも脂肪がのった、いわゆるガチムチ体型の青鬼です。

ふと振り返ってみると、こんな景色が。雨でなければ瀬戸内を見渡せたはずなのが残念です……。

いよいよ大洞窟に。桃太郎伝説の舞台がついに姿を現します。



洞窟内部。外は汗がダラダラ流れるほど暑かったにもかかわらず、中はシャツ1枚だと少し寒く感じるほどひんやりしていました。


なんとこの洞窟、天然のものではなく、人の手によって古代中国の要塞に似せて作られたものとのこと。さすがに洞窟内では3Gすら利用できません。


肌寒いものの湿度は高く、洞窟内は絶えずジメッとしています。

カエルがあらわれた!

中にはややコミカルな鬼のオブジェに加え、アート作品として作られた鬼瓦が飾られていますが、ちょっと不気味な光景です……



身体をかがめないと通れないほど天井が低いところも。鬼ヶ島洞窟はちょうど100年前に発見されたものですが、いったい誰がどのような目的で作ったのかについて、決定的な説はありません。

なぜかワンピースライクな宝箱が飾られている宝庫。


ドラゴンズドグマに出てくる洞窟のような、幻想的な雰囲気があります。

天井からしたたり落ちる水が集まる「鬼の力水」。足元がぬめっているので、転倒に注意が必要です。

カエルがあらわれた!(2回目)

鬼ヶ島大洞窟の中央に位置し、周囲30メートルという太さを誇る「鬼の大黒柱」

近くには女性が閉じ込められた鬼の牢獄も。

洞窟の雰囲気を少しでも伝えるために、少し動画で撮影してみました。
鬼ヶ島大洞窟をぐるっと見回してみた – YouTube

一番驚かされた「亀の甲天井」。天井を削った跡がしっかり残っています。人力で山をくり抜くのに、はたしてどれほどの時間と労力を要したのでしょうか……


なお、あまりにも動きが速すぎて撮れなかったものの、洞窟の奥まったところからは時折コウモリが飛び出してきます。

撮影しているうちに同じバスで来た人たちが洞窟を抜けてしまったので、1人で洞窟を歩いてみたところ。響くのは自分の足音だけ、外から消える音は無し……という空間は、かなり心細く感じました。
鬼ヶ島大洞窟を歩いてみた – YouTube

意外とフレンドリーなデザインの鬼たち。個人的には振り袖を着て星形の杖を持った鬼のお姫様や、絹一枚を身にまとい、口にバラをくわえた美形の鬼など、もっとバリエーションがあってもいい気がします。

最後にいよいよ伐折羅王……もとい鬼大将とご対面。「ケーッケッケッケッ!」と笑う羽根の生えた鬼はいないようです。


さすが御大将、堂々たる威容です。

15分ほど洞窟を堪能し、外に出たところ、すぐにLTEのエリア内に。人口カバー率99%はダテではありません。

そして洞窟を出た後に待ち構えていたのが、山を下るバス。行きと同じ勢いで山を下っていきますが、これがまた非常に怖いことに。

以下の動画を見ると、どれだけ怖いのかが少しは伝わるかもしれません……
山の一本道を走り抜ける女木島(鬼ヶ島)のバス – YouTube

次はアートとネコが迎えてくれる島、直島に向かいます。

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